■新開発のバッテリーパック搭載で航続は600kmを実現
アウディのハイライディングEV、「e-tronスポーツバック」改良新型プロトタイプを、カメラがはじめて捉えました。
2018年に世界初公開されたe-tronスポーツバックは、2020年9月に日本市場に導入されたばかりのホットモデルですが、母国では早くも初の改良新型に着手しているようです。
比較的軽カモフラージュで出現したプロトタイプは、より丸みを帯びた形状のメッシュグリルパターンを備えた、異なるシングルフレームグリルが見てとれます。また「e-tron GT」と同様に、マトリックスLEDヘッドライトとグリルを接続するバンパーの黒い部分を隠しているようです。
さらに、コーナーエアインテークを含むフロント&リアバンパーのデザイン、LEDテールライトのグラフィックなども修正されると思われます。ただし、小型カメラを用いた「バーチャルエクステリアミラー」や、クーペスタイルのルーフラインは維持されています。そのほか、改良新型では新しいホイールデザインや追加のカラーオプションが提供されるといいます。
「e-tron」と「e-tronスポーツバック」は、それぞれ2018年と2020年に最初に発表されたアウディの主力電動SUVモデルですが、急激に進化するライバルに若干遅れをとっており、早期の改良が急務となっています。改良新型ではICE搭載モデルと共有する「MLB」プラットフォームを引き続き採用。目玉は新開発のバッテリーパックです。これにより現在の航続400km(249マイル)から600km(373マイル)へ大きな進化を遂げ、ライバルらと同レベル以上に引き上げられるでしょう。
EVスペックは2基のモーターを積みシステム合計出力408ps、最大トルク664Nmを発揮しますが、フロントに1基、リアに2基のトリプルモーターを積むパフォーマンス指向の「S」も引き続き設定、システム合計出力は503psを発揮、これらの馬力向上も期待できそうです。