■欧州排出ガス規制に対応するために「ヤリスTHS」ハイブリッドシステムを流用
現在開発が進められている欧州版「マツダ2」次期型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
日本市場では「デミオ」として販売されていましたが、2019年に登場した3代目から「マツダ2」に車名を統一、グローバルモデルとして展開されています。
捉えたプロトタイプは、バッジをカモフラージュしている以外、そのまんまトヨタ「ヤリス」です。
しかし、テールゲートの黒いテープの下にはマツダの「M」のロゴが浮いて見え、マツダ2開発車両の可能性は高いと言えるでしょう。
かねてからマツダ2次期型はトヨタ ヤリスからOEM供給されると噂されていましたが、どうやら現実となりそうです。
マツダとしては、欧州でますます厳しくなる排出ガス規制に対応するために、「ヤリスTHS」(トヨタ・ハイブリッドシステム)を流用、コスト効率性を高め、速やかに開発を進めることが可能となります。
ちなみに、トヨタは2016年から2020年までマツダ2をリバッチ、北米トヨタ ヤリスとして販売していた経緯もあります。トヨタはOEMに積極的で、スズキにはカローラのOEMとなる「スウェイス」、RAV4 PHEVのOEMとなる「アクロス」なども欧州に供給しています。
マツダバッジをつけたヤリスは姉妹モデルとともに、フランス北部のヴァランシエンヌにあるトヨタ工場で生産、マツダのロゴ、ステアリングホイールを除いてインテリアを共有すると思われます。
欧州版マツダ2のワールドプレミアは2022年内と予想されていますが、日本市場向けは2021年内に期待されており、こちらはマツダ専用デザインが予想されています。
予想される日本版のパワートレインは、1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジン+電気モーターのマイルドハイブリッド「SKYACTIV-X1.5」、および1.5リットル直列3気筒ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D1.5」のラインアップが予想されるほか、電気駆動のロータリーレンジエクステンダーの搭載も噂されています。