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■ソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功
1957(昭和32)年10月4日、ソ連(現、ロシア)が人類史上初となる人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功しました。直径58cmで重量8.3kgの球形で、秒速8kmで地球を96分ほどで1周します。当時、日本でも多くの人が、夕暮れ時にゆっくりと上空を通過する光の点を見て感激したという記録が残っています。人工衛星は日の入り後や日の出前の数時間、注意して空を眺めていると肉眼でも見えるとのこと。星空をゆっくり移動する小さな点のいくつかは人工衛星で、流れ星と異なり、ゆっくり長時間見えるそうです。挑戦してみてはどうでしょうか。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●トヨタ2000GTが数々の世界記録を樹立!
日本を代表するスポーツカーのレジェンド「トヨタ2000GT」が発売されたのは、1967年(昭和42)年5月16日のことでした。高出力150PSを発揮する2.0L直6 DOHCエンジンを搭載し、当時の先進技術すべてを盛り込んだ2000GTは、50年以上経った今でも多くの伝説が語り継がれています。
その発売の前年1966年の10月1日~4日にかけて、トヨタは2000GTの性能をアピールするため、茨城県筑波郡谷田部町(現、つくば市)の自動車高速試験場でスピードトライアルに挑戦しました。スピードトライアルとは、FIA(世界自動車連盟)の公認のもと、文字通りスピードを競うチャレンジ。速度記録は、絶対的な世界記録とクラス分けされたクラス最速記録に分けられます。
10月4日、2000GTは無事完走し、最終的に48時間/72時間/1万5000kmの世界記録と、13のEクラス国際記録を樹立しました。このチャレンジによって、2000GTの性能が世界トップであることを立証したのです。
●世界初の直列3気筒エンジンを搭載したダイハツ・シャレード発表!
1977年(昭和52)のこの日、ダイハツからリッターカーの「シャレード」が発表されました。1.0Lエンジンながら、1.3Lクラスの小型車に匹敵する性能と室内空間、軽自動車並みの燃費を達成することが開発目標でした。
当初は4ドアハッチバックのみでしたが、翌年にはハッチバッククーペが追加されました。コンパクトながらタイヤを極力隅に追いやり、乗員すべてをホイールベースの中に収めて十分な室内空間を確保。パワートレインは、乗用車としては世界初となる1.0L 直3 SOHCエンジンと4速&5速MTの組み合わせ。横置きエンジンのFFです。当時振動が課題であった3気筒エンジンについては、クランクシャフトと連動する逆回転のバランサーシャフトを設けて対応しました。
シャレードの車重は630~660kgと非常に軽量だったので、軽快な走りが自慢でした。それを実証するため海外ラリーにも積極的に挑戦、モンテカルロ・ラリーでは大活躍し、1981年にはクラス優勝を成し遂げました。
当時は、1973年のオイルショックや排ガス規制の影響で省エネブームが続いており、燃費の良かったリッターカーのシャレードは、ダイハツ久々のヒットとなりました。その後、続々とリッターカーが登場することになりましたが、2000年以降は居住性の高い軽のハイトワゴンブームに押されて、リッターカーは存亡の危機に窮していました。しかし、2019年に発売されたダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」が大ヒット、またリッターカーのよさが見直されつつありますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)