レクサスLCが一部改良。ハンドリングや乗り心地をブラッシュアップ

■新ボディカラーの「ソニックイリジウム」を設定

2021年9月30日、レクサスは最上級クーペのLCを一部改良し、11月以降に発売すると発表しました。

2017年にリリースされたLCは、目を惹くリヤビューなど独創的なデザインをはじめ、スポーツカー顔負けの走りが魅力です。さらに、LCのみならず同ブランド全体の乗り味を方向づけている一台と位置づけられています。

レクサスLC
一部改良を受けたレクサスLC(クーペ、コンバーチブル)

今回、クーペモデルの「LC500h」「LC500」が受けた一部改良では、乗り味のさらなる「深化」を目指し、基本性能の向上が図られています。

コイルスプリング、スタビライザーの諸元やショックアブソーバー制御の最適化により、タイヤの接地感を向上させたそう。操舵入力に対する応答性のリニアリティ、高い旋回G領域のコントロール性が引き上げられます。

「レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)」装着車では、VGRS(Variable Gear Ratio Steering)、DRS(Dynamic Rear Steering)制御を最適化させることで、レスポンスがよく、軽快感ある走りを引き出せるそう。同時に、低速から高速域まで、車両姿勢の適正化とコントロール性を両立することで、操る楽しさと安定感を向上。

レクサスLC
LC500hのエクステリア。ボディカラーは「テレーンカーキマイカメタリック」

ボディカラーでは、すべてのLCモデル(クーペ・コンバーチブル)に「ソニックイリジウム」が新たに設定されています。また、コンバーチブルモデルに続き、「テレーンカーキマイカメタリック」をクーペモデルにも追加。

クーペの「LC500h」「LC500“L package”」には、「ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装」が施された21インチ鍛造アルミホイールが標準化されています。カラーリングやホイールデザインにより、LCの持つ美しいフォルムや上質さがより引き立てられています。

レクサスLC
LC500 Convertible。ルーフ色は「マリーンブルー」

一方のインテリアカラーでは、コンバーチブルの「LC500 Convertible」に、「ブルー&ホワイト」と専用ルーフカラーの「マリーンブルー」を新たに設定。コンバーチブルモデルならではのエレガントな雰囲気を満喫できる仕様になっています。

そのほか、クーペ、コンバーチブル共に、全LCモデルに設定されている「ナノイー」が「ナノイーX」にアップデートされ、快適性がさらに引き上げられます。また、オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤLEXUSロゴ入り)が新たにメーカーオプションとして設定。クーペモデルの「LC500h」「LC500」のガラスルーフ装着車では、ガラスルーフがプライバシーガラスに変更され、ボディカラーとのコントラストが強調されています。

レクサスLC
「LC500 Convertible」のインパネ。インテリアカラー は「ブルー&ホワイト」

価格は3.5L V型6気筒を積むハイブリッド「LC500h」が1377万円、「LC500h “L package”」が1417万円、「LC500h “S package”」が1500万円。いまや貴重な大排気量NAの5.0L V型8気筒を積む「LC500」が1327万円、「LC500 “L package”」が1367万円、「LC500 “S package”」が1450万円。同じく5L V型8気筒を搭載する「LC500 Convertible」が1477万円です。

レクサスLC
「LC500 Convertible」の外観。ボディカラーは「ソニックイリジウム」

日本ではラージサイズのラグジュアリークーペ/コンバーチブルのLCは貴重な存在です。レクサスらしい年次改良ともいえるブラッシュアップにより、内外装、走り、足元の魅力が磨かれています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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