■目標車重1,642kg、 「PPE」アーキテクチャの短縮バージョンも課題に
ポルシェは現在「718 ケイマン/ボクスター」次期型の開発に着手しているとみられますが、2025年にはフルエレクトリックモデルに取り替えられる可能性があることがわかりました。
これまで次世代ケイマン/ボクスターでは、フルエレクトリックが追加されるのか、ガソリンエンジンを維持するのか、その両者が残るのかこれまで不明でした。
しかし、「CAR and DRIVER」誌の調べによると、2025年にフルエレクトリックモデルに置き換えられるといいます。
ポルシェは、9月の「IAAモビリティ2021」にて最高出力1,088psを発揮する「ミッションR」を初公開しました。「タイカン」風ヘッドライトを装備、全長は718ケイマンよりわずかに短く、全高はわずかに低く設計されており、次世代「ケイマン/ボクスター」を示唆していると言われています。
もちろんミッションRはEVレーサーのため過激エアロパーツを装備しており、そのまま実車化されることはありませんが、それを取り除けばデザインの想像は容易です。
EV化による最大の問題は車重です。現在718ケイマンは1,410kgですが、モーターやバッテリーを搭載することにより大幅な増量になります。目標は3,650ポンド(1,642kg)と言われますが、簡単なことではないと思われます。
そこでこれを支援するため、同社では「PPE」(プレミアムプラットフォームエレクトリック)の短縮バージョンを開発していると言われています。
EVスペックの詳細は不明ですが、デュアルモーター全輪駆動バージョンでは「911」パワーテリトリーに食い込んでくると予想、航続距離は最低でも250マイル(400km)とされます。またボクスターではファブリックルーフを維持し、ケイマンともども「タイカン」に似たフロントエンドになると予想されます。
開発が順調に進めば、エレクトリック718ケイマン/ボクスターのワールドプレミアは2024年となりそうです。