新世代のVWバス「ID.BUZZ」市販型、6人乗りと4人乗りを設定!

■VWグループの「MEB」プラットフォームを採用、ハイパワーのデュアルモーターも開発中か

フォルクスワーゲン(VW)は先日、ミュンヘンにて行われていた「IAAモビリティ2021」にて「ID.BUZZ」市販型プロトタイプを初公開しましたが、その最新プロトタイプをスクープしました。

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VW ID.BUZZ 市販型プロトタイプ

ID.BUZZは4年前のデトロイトモーターショーにて「ID.コンセプト」として公開、それ以降市販化へ向け開発が進められ、来年、ヨーロッパでは2023年モデルとして、北米市場では2024年モデルの「ID.BUZZ」として発売される予定となっています。

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VW ID.BUZZ 市販型プロトタイプ

市販型では3つのボディスタイルで提供されますが、今回は「ID.BUZZ Cargo」と呼ばれる商用車バージョンと見られます。

キャビン内では、2列目と3列目シートをカーゴスペースとして優先。一方、乗用車バージョンは21世紀のVWマイクロバスとして提供、6人乗りレイアウトと4人乗りレイアウトが用意されます。

捉えたプロトタイプは、ヘッドライトの周りにライトを大きく見せるデカール(転写印刷)を貼りカモフラージュ。下部のメッシュインテークは、コンセプトモデルより拡大されています。また側面に沿って運転席側フロントフェンダー上部には充電ポートが確認できます。

コックピットには、小さなデジタルインストルメントクラスタを装備、インフォテインメントスクリーンがセンタースタックから突き出ていますが、最終的には調整されるはずです。

アーキテクチャにはVWグループの「MEB」プラットフォームを採用、EVパワートレインは、48kWhから111kWhのバッテリーを積み、航続距離は550kmと推定されています。シングルモーターバージョンでは最高出力201psを発揮、最高速度は「ID.3」や「ID.4」と同様に時速160m/hに制限されます。また、よりハイパワーと良トラクションのために、デュアルモーターオプションも開発していると噂されています。

ID.BUZZでは自動運転にも注目で、米国を拠点とするパートナー「ARGO AI」からいくつかの自動運転技術が投入されます

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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