世界初の鉄道開通/ダーウィンがガラパゴス諸島到着/ホンダの上級ワゴン・アヴァンシア登場!【今日は何の日?9月15日】

■英国で世界初の鉄道が開通、ダーウィンがガラパゴス諸島に到着

蒸気機関車
蒸気機関車

1830(文政13)年9月15日、英国でリバプール・マンチェスター鉄道の開通式が行われました。一般の乗客を乗せた列車ダイヤによって運行した初めての蒸気機関車鉄道で、最高速度は約30km/h。50kmの距離を約4時間半で運行しました。この鉄道の建設には、「鉄道の父」と呼ばれた鉄道技術者のジョージ・スチーブンソンの貢献が大きく、文字通り、その後鉄道の普及に尽力して英国が鉄道大国になるレールを敷いた人物なのです。

ガラパゴスウミイグアナ
ガラパゴスウミイグアナ

また1935年のこの日、地質学者で生物学者でもあるチャールズ・ロバート・ダーウィンを乗せた英国の測量船「ビーグル号」がガラパゴス諸島のチャタム島に到着しました。ガラパゴス諸島には1ヵ月程度の滞在でしたが、南米大陸や南太平洋の諸島を回った調査は、1831年に出発してから1836年まで続きました。ダーウィンは、この研究で動植物は進化するということを確信して、「進化論」や「種の起源」を発表したのでした。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ホンダの高級ワゴンとしてアヴァンシア登場!

1999(平成11)年のこの日、ホンダから上級ワゴン「アヴァンシア」が発売されました。アヴァンシアは、セダンのような高級感と広い室内空間をコンセプトに開発された、アコードワゴンよりワンランク上の層をターゲットにした次世代上級ステーションワゴンです。

1999年発売のアヴァンシア
1999年に発売されたホンダ・アヴァンシア
1999年発売のアヴァンシア、特長的なテールゲートを持つトップライトウィングハッチ
特長的なテールゲートを持つトップライトウィングハッチ

プラットフォームは米国生産のシビックを流用、4ドアにテールゲートを備えた高級感を意識させる流麗なフォルムを採用。最大の特長はゆとりの車室空間です。後席は大人がゆったりできるスペースを確保し、さらに前席の中央に空間を持たせることで前後席間のウォークスルーも可能としました。さらにシートには便利なスライド機構とリクライニング機構、前後席に独立エアコンが装備されました。パワートレインは2.3L直4 OHC 16Vエンジンと4速AT、3.0L V6 OHC 24Vエンジンと5速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意され、サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンで高級セダン並みの乗り心地が実現されました。

1999年発売のアヴァンシア、高級車並みの室内空間、ゆとりの後席シート
高級車並みの室内空間、ゆとりの後席シート
1999年発売のアヴァンシアの運転席、小型のシフトレバーがインパネに装備(インパネシフト)
運転席。小型のシフトレバーをインパネに装備した(インパネシフト)

1990年代後半は、バブル崩壊の反動で高級セダンよりも、ファミリー志向のミニバンやステーションワゴンが人気を呼んでいました。そのような中、高級感をアピールしたステーションワゴンのアヴァンシアは、クルマの完成度は高かったのですが、残念ながら多くのユーザーにはその魅力が伝わりませんでした。

自社の「アコードワゴン」との棲み分けが上手くできなかったこと、さらに「レガシィツーリングワゴン」などライバル車との差別化が上手くできなかったことが、人気獲得に苦しんだ理由でしょうか。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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