■4万6200円+工賃で得られる最新仕様の走り
マツダは、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」搭載車のMAZDA3(2019年4月2日~2020年11月3日生産。車体番号範囲BP8P-100012~BP8P-110288)、MAZDA CX-30(2019年8月6日~2020年11月30日生産 車体番号範囲DM8P-100006~DM8P-112162)の初期型を対象に、エンジンの制御プログラムの最新化サービス「MAZDA SPIRIT UPGRADE D1.1(マツダ・スピリット・アップグレード・ディー1.1)」を、2021年9月2日からマツダの正規販売店を通じて販売を開始しました。
このエンジンの最新化サービスは、日本仕様を対象にした日本専用のサービス。2020年11月に道路運送車両法の一部が改正されたことで、既存車のソフトウェアアップデートにより性能変更や機能追加(改造)が可能になる許可制度の下で実施されています。
同サービスは、エンジン制御プログラムが最新化され、素早いアクセル操作に対する応答性、コントロール性を向上させるもの。燃費はそのままに、最高出力が116PS/4,000rpmから130PS/4,000rpm(+14PS)に引き上げられます。
オーナーであればその違いはすぐに分かるはずで、マツダでは発進から加速の時には応答の良さ、力強さを実感できるとしています。さらに、アクセルを踏み込んだ際にスムーズな加速を体感できるそう。
また、高速道路での合流や追い越し時、あるいは山道など、アクセルを踏み増して加速するシーン(3000rpm~)で、より力強いトルクを瞬時に発揮。ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速が持続できるそう。
気になる価格は、4万6200円(税込)で、別途工賃が必要になります(工賃は販売店ごとに異なります)。同サービスを希望する際は、販売店に連絡して来店日時を予約の上、制御プログラムの最新化を受ける流れになります。これにより、最新モデル(2020年11月(MAZDA3)、2020年12月(CX-30)の商品改良車での改良メニューの一部)と同等の性能が得られます。
今回のサービスは有料サービスで、ディーラーに出向く必要がありますが、クルマの無線通信を使った「OTA(Over the Air)」も含め、クルマは売りっぱなしで終わり、という時代は過去のものになりそうです。
(塚田 勝弘)