■真上を示すスピードメーターの針は何キロ!?
元タレントでモデルの木下優樹菜さん(ユッキーナ)のインスタが話題となっているようです、炎上気味に。どうやら運転中の画像を投稿し、スピード違反なんじゃないかと疑いが浮上している様子。クルマネタとあれば、クリッカーも黙っていられませんね。問題の投稿を分析してみることにしましょう。
問題の写真は、左ハンドル車を運転するユッキーナを助手席背後付近から撮影したもの。スピードメーターが写っており、ぼかし処理がされているものの、速度計の赤い針がうっすら真上付近を指しているのが分かります。
これがSNSで話題になり「150km/h以上出ているのでは?」といったコメントも寄せられています。はたしてどうなのでしょう。
まず運転しているクルマですが、ステアリングのロゴなどからメルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランドAMGのものと分かります。
さらにマルチファンクションディスプレイやエアコン吹き出し口の形状などからSUVモデルのGLEだと特定できますが、過去の報道などからユッキーナが乗っているモデルは、3リッター直6エンジンにモーター兼発電機のISGを組み合わせたAMG GLE53 4MATICのようです。エンジンスペックは435ps/53.0kgm、価格はなんと1347万円という高級車です。
●実際のGLE53のスピードメーターを見てみると…
ところがユッキーナの乗っているGLE53のマルチファンクションディスプレイをカタログなどで確認してみると、スピードメーター(それ以外にもさまざまな情報が表示できます)の真上付近はほぼ100km/hにあたり、法外な速度を出しているという証拠にはならないようです。
さて、「150kmくらい出てるのでは?」という予想ですが、確かに過去のGLEにはスピードメーターの真上付近が150km/h以上を指すモデルもあり、「スピード違反じゃないの」という嫌疑が沸き上がったのではないでしょうか。
とはいえ疑問はもうひとつ残ります。もう一度、インスタ写真の車外に目を向けると、窓の外にはガードレールと海、船などが写っており、首都高11号台場線、レインボーブリッジの下り車線上だとほぼ特定できます。
首都高11号線の制限速度は60km/h。だとしたら100km/hという速度でも、スピード違反に問われる可能性はあるかもしれません。確かに、制限速度の60km/hで走るとビュンビュン抜かれてしまうのも事実ですが…。
今回のケースに限らず、首都高には制限速度が予想以上に低い区間がたくさんあります。たとえばC1と呼ばれる都心環状線は全線50km/hですし、江戸橋や芝浦などジャンクション区間はさらに40km/hまで落とさねばなりません。ユッキーナに限らず、速度オーバーには十分注意したいもの。
さらに最近、パリ市内の制限速度が30km/hとなったようです。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という標語はもはや死語に近いですが、急いでいる案件はオンラインで済ませて、リアルに移動できるときくらい、スローライフにしていくのも、これからの生き方のコツになるのかもしれませんね。
(文:クリッカー編集部)
【関連リンク】
・首都高ドライバーズサイト首都高速道路速度規制図
https://www.shutoko.jp/-/media/pdf/customer/use/restriction/speed/sokudo.pdf