■生産バージョンの巨大なアクティブリアスポイラーを初装着
ポルシェは現在『911』のハードコアモデル・新型「911GT3 RS」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
911 GT3 RSは「公道のレーサー」とも言われ、自然吸気エンジンを搭載する究極の911とされています。
ニュルブルクリンク付近で捉えた最新プロトタイプは、これまででもっともカモフラージュが軽く、様々なコンポーネントの詳細が見えてきました。
フロントエンドにはエアロダイナミックフラップを備えた巨大なダブルスクープが初めて顔を見せています。また新設計のサイドインテークを備えるフロントバンパー、側面にはダミーのボディエクステンションで覆われ、エアエクストラクターを備えたワイドフロントフェンダーも確認できます。
後部に回ると、バンパーはカバーされディテールは不明ながら、途方もなく巨大なアクティブリアスポイラーを装備しています。
これまでとは両サイドのウィング形状が異なり、開発が終盤であることを考えれば、これが最終生産バージョンである可能性が高いです。もしそうならば、それはストリートリーガルカーで提供される、最大級のウイングと言えそうです。
そしてもう一つの注目は、ルーフフラップが初めて装着されている点です。これにより、トラックを走行するエアロダイナミクスが向上します。
パワートレインは、「GT3」の4.0リットルから増加された自然吸気4.2リットル水平対向 6気筒エンジンを搭載、最高出力は580psとも噂されています。
市販型では新設計されたエアロに加え、「GT3」からより焦点を絞ったサスペンションセットアップと、より大型のブレーキも装備、これによりポルシェが992のフラッグシップ「GT2 RS」を発表するまで、最速のプロダクションモデルの1つとなります。
911 GT3 RSのワールドプレミアは最速で2021年内とも伝えられますが、エンジン認証の問題も噂されており、デビューが遅れる可能性もあるようです。