■「ウィリスオーバーランドCJ-3A」にオマージュを捧げた特別なラングラー・アンリミテッド
コロナ禍でも日本の販売実績で最高記録(2020年)を叩き出したのが「ジープ」ブランドです。ジープ人気を牽引するのがラングラーで、中でも使い勝手や乗降性、居住性などでメリットの多い4ドアのアンリミテッドが販売の中心を占めているそうです。
そのアンリミテッドに、限定車の「Wrangler Unlimited Willys(ラングラー・アンリミテッド・ウィリス)」が設定され、2021年9月4日から300台限定で販売されます。
同モデルは、SUVの草分け的存在である「ウィリスオーバーランドCJ-3A」にインスピレーションを受け、ラングラーが誇るオフロード性能のさらなる進化と、タフネスが表現されたエクステリアが特徴です。
同限定車が影響を受けたという「ウィリスオーバーランドCJ-3A」は、1948年に発表され、それまで軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車を、民生用として広めたSUVの元祖ともいえるモデル。
オフロードを駆け巡る自由な楽しみや冒険の喜びを一般の人にも提供したモデルであり、前型である「CJ-2A」よりも快適性や走行性能が引き上げられ、実用面でも進化を遂げた「CJ」シリーズの礎を固めました。
限定車の「ラングラー・アンリミテッド・ウィリス」は、ブラック仕上げになる専用フロントグリルやグロスブラックにペイントされた17インチアルミホイール、「WILLYS」ボンネットデカール、「4 WHEEL DRIVE」リヤゲートデカールを装備。「Jeep」バッジと「TrailRated」バッジはマットブラック仕上げになっています。
機能面も強化されています。悪路で車体下部を保護するロックレール、滑りやすい路面でタイヤの空転を抑えることで推進力を高める「アンチスピンリアディファレンシャル」、ラングラー・シリーズのハードコアモデルである「ルビコン」と共通のDana社製「M220リヤアクスル」が搭載されたことで、オフロード性能がさらに強化されています。
なお、装備はベース車の「アンリミテッド・スポーツ」に準じていて、LEDヘッドライトや車庫入れをサポートする「ParkSenseフロント・リヤパークアシスト」「Parkviewリヤバックアップカメラ」、前走車との車間距離を維持するSTOP機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)などが装備され、安全、ドライバーサポート機能も充実しています。
用意されるボディカラーは、ミリタリー感を演出する限定車専用色の「サージグリーン・クリアコート(100台限定)」、通常はルビコン専用色の「スティンググレー・クリアコート(200台限定)」の2色。300台限定「ラングラー・アンリミテッド・ウィリス」の価格は、568万円です。
ボディサイズは全長4870×全幅1895×全高1840mm。パワートレーンは、3.6LのV型6気筒ガソリンエンジンと8速ATが組み合わされています。
(塚田 勝弘)