楽しい雰囲気があふれ出る明るい室内のワゴンR スマイル【スズキ・ワゴンR スマイル紹介/インテリア&ユーティリティ編】

■ワゴンRベースとは思えないスタイリッシュなインテリアと高いユーティリティ性

スズキワゴンRスマイルはその名のとおりワゴンRをベースとして、ワゴンRより高くスペーシアより低い車高を与え、スライドドア仕様とした軽ハイトワゴンです。

キッチリしたインテリアデザインで先進性をアピールしたワゴンRと異なり、ワゴンRスマイルは曲線を多用しクラシカルでスタイリッシュ、そしてオシャレな雰囲気が与えられています。

ワゴンRスマイルメーターまわり
ステアリングの奥に丸形液晶表示のシンプルなメーターを配置。ナビモニターの位置はワゴンRより高く、視認性が高い
ヘッドアップディスプレイ
オプションのセーフティプラスパッケージを選ぶとヘッドアップディスプレイが装備される

ワゴンR、ワゴンRスマイルともにインパネは上下2段構成でインパネの基本構成は同じなのですが、その雰囲気はずいぶんと違うものになっています。下段部分はテーブルのような、ほぼ同じ形状が与えられています。

ワゴンRの上段部分はセンターにメーターを配置、その下の部分にエアコン吹き出し口を横一直線に並べていますが、ワゴンRスマイルではメーターはドライバーの正面(つまりステアリング奥)に移動、上段の正面部分は金属光沢をもつパネルを配置しそこに丸形と縦長のエアコン吹き出し口を配することでクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

またオプションでセーフティプラスパッケージを選んだ場合はヘッドアップディスプレイも装備されます。

エアコン吹き出し口やドアハンドルのベゼルにカッパー色の加飾パーツが使われ、上級な雰囲気を演出。シート地にもカッパーのアクセント糸が織り込まれた家具に使われるような質感のファブリックを採用。マチ材にはメランジ(2色以上の霜降り糸を混紡した)ファブリックを用いて、シート全体に素材のよさを感じられる仕様となっています。

マイルドハイブリッド車は運転席&助手席、ガソリン車の4WDは運転席にシートヒーターが装備されます。ルーフ部分の内張と液晶メーター周囲のベゼルに当たる部分は菱形のモチーフを採用し統一感を向上するなど全体的に高級感にあふれるインテリアとなっています。

リヤシートは5対5分割でスライド&リクライニングが可能、最前部までスライドさせた状態でも前倒しが可能で、ラゲッジルームのスペースアップは気軽に行えます。また、助手席の前倒しも可能で長尺もののの搭載も楽。もちろん助手席下にはスズキ車らしくバケツを収められています。

各種収納はスズキが蓄積してきたノウハウがしっかりと生かされていて、助手席正面のインパネトレイにはティッシュケースが搭載可能。ドリンクホルダーは角形で紙パックも置けるようになっています。インパネセンター部分にもポケットが用意されています。ハイブリッドXにはシートバックテーブルや、リッド付ボックス装備のフロントシートアームレストも装備となります。

ワゴンRスマイルインパネイメージ

(文・写真:諸星 陽一

【関連記事】

ワゴンR、28年の歴史のなかで初となるスライドドアを採用した「ワゴンR スマイル」【スズキ・ワゴンR スマイル紹介/基本編】
https://clicccar.com/2021/08/27/1110528/

ワゴンR スマイルのガソリン車は120万円台、ハイブリッドは140万円台から【スズキ・ワゴンR スマイル紹介/価格、装備バリエーション編】
https://clicccar.com/2021/08/27/1110536/

今や軽乗用車の半分以上がスライドドア【スズキ・ワゴンR スマイル紹介/ボディサイズ&エクステリア編】
https://clicccar.com/2021/08/27/1110530/

ワゴンR スマイルは自然吸気エンジンのみ、ACCはハイブリッドモデルのみ搭載【スズキ・ワゴンR スマイル紹介/メカニズム&セーフティ編】
https://clicccar.com/2021/08/27/1110534/

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる