ボルボの最上級セダン「S90」が受注生産で再び日本で販売開始。48Vマイルドハイブリッド+スーパーチャージャーを登載

■最新のエクステリアデザインをまとい、先進安全装備を完備

2017年2月、500台限定で日本上陸を果たしたボルボS90が、再び日本で発売されます。今回の再販は受注生産による販売になり、2021年9月1日からスタートするものです。

最上級セダンであるボルボS90は、「スケーラブル・プロダクトアーキテクチャー(SPA)」プラットフォームがベース。ボルボの社是といえる安全性を飛躍的に向上させ、電動化や高度な運転支援技術の搭載まで見据えた大型セダンです。

ボルボS90
最新のエクステリアデザインをまとうボルボS90

エクステリアデザインは、「T」字型のトールハンマーヘッドライトを象徴とするボルボの新デザインが採用されています。先述したように、導入当初は500台の限定販売で、完売とともに日本での販売を終了。しかし、日本市場から販売再開を望む声が多く寄せられたそうで、今回、S90が仕様変更したこともあり、受注生産による販売が再開されています。

新たに販売が開始されるのは、仕様変更後の48Vハイブリッド搭載モデル「S90 B6 AWD Inscription」の1グレード。

最新のS90は、フロントグリルや前後バンパー、アルミホイールが刷新され、テールランプのデザインも変更されています。リヤウインカーがシーケンシャルタイプに変わっています。

ボルボS90
ボルボS90が再び日本で販売される

一方のインテリアには、新インフォテイメントシステム、テレマティクスサービスが導入されています。ほかにも、PM2.5センサー、車内自動換気機能付の「CleanZone – アドバンスト・エア・クオリティ・システム」「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」も標準装備。

さらに、「B&Wプレミアムサウンド・オーディオシステム」がアップグレードされ、音場再現性がより向上すると共に、新たに「Jazz Club」モードが追加され、音にこだわる人に朗報といえるオプションになっています。

48Vマイルドハイブリッド化されたパワーユニットは、2.0Lの直列4気筒直噴ターボで、電動スーパーチャージャーも搭載された「B6」が採用されています。「Drive-E」の第3世代になるガソリンエンジンは、48V電源を使った電動スーパーチャージャーによる高効率と優れたレスポンスをはじめ、「ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)」によるハイブリッドシステムを搭載。

300psという高出力と高い環境性能、ノイズの大幅な低減による上質感のある走行性能を実現させたそうです。

ボルボS90
マイルドハイブリッド化されたS90

もちろん、自慢の最新安全装備が満載されています。先進安全装備の「対向車対応機能」や「歩行者・サイクリスト検知機能」「インターセクションサポート(右折時対向車検知機能)」などを備える「CitySafety(衝突被害軽減ブレーキ)」をはじめ、「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」「パイロットアシスト(車線維持支援機能)」「ステアリングアシスト付BLIS(ブラインドスポットインフォメーションシステム)」「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロストラフィックアラート)」「ランオフロードミティゲーション(道路逸脱回避機能)」「オンカミングレーンミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などを全車に標準装備。

加えて、新たに「先行車発進告知機能」と「リヤ衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム」が設定されています。

「S90 B6 AWD Inscription」の価格は、894万円です。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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