安楽死国際会議が開催/Twitterに「#」が登場/日産のスポーツクーペ4代目シルビア登場!【今日は何の日?8月23日】

■安楽死国際会議が東京で開催

1976(昭和51)年の8月23日、米国や英国など7ヶ国が参加した「安楽死に関する国際会議」が東京で開催されました。「人間は品位ある死の権利を有する(生者の意志を尊重した上で安楽死も可能)」という東京宣言がなされました。終末期の患者に対して延命措置を取らない「消極的安楽死(尊厳死)」の選択は、日本を含めて世界的に広く認められています。一方、致死性の薬物の使用による「積極的安楽死」については、オランダや米国の一部の州などで認められていますが、多くはその是非について現在も議論が続いています。

また2007(平成19)年のこの日、Twitterで「#(ハッシュタグ)」が初めて使われました。ユーザーのひとりが、Barcampというイベント開催のために#を使ってつぶやこうと呼びかけたのが始まりです。これを機に「#」が多くのユーザーに広がりを見せ、Twitterが公式にサポートを開始。2011年からは日本語ハッシュタグも使用可能となり、現在はTwitter以外にも多くのSNSサービスで幅広く利用されています。とはいうものの、SNS系は若者文化の象徴のように思えて筆者には少しばかり敷居が高い世界ですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●より高いレベルのスポーツクーペを目指した日産4代目シルビア登場!

1983(昭和58)年のこの日、日産の4代目「シルビア」がデビューしました。シルビアの歴史は古く、1965年から2002年まで、7代に渡って生産されたFRスポーツクーペです。

1983年発売の4代シルビアクーペ
1983年発売の4代目シルビアクーペ

初代シルビアは、1965年にダイヤモンドカットのようなエッジの効いた美しいフォルムでデビュー。1979年の3代目は、当時流行った角目4灯でセンターピラーレスのノッチバックハードトップで大人気となりました。

1965年発売の初代シルビア
1965年発売の初代シルビア

そして、1983年に4代目へとモデルチェンジします。オイルショックと厳しい排ガス規制を乗り越えた1980年代は、クルマの高性能化とハイテク化の時代となり、4代目シルビアもより高いレベルのスポーツクーペを目指しました。低いノーズラインに、大胆に傾斜したフロントウィンドウとハイデッキのウェッジスタイルは、先代を継承しつつ、新たにリトラクタブルヘッドライトを組み込み、空気抵抗は当時のクラストップCd値0.34を実現。パワートレインは、2.0L DOHC 16VのNA(無過給)とターボ付きおよび1.8L OHCエンジンの3種に、5速MTおよび4速ATの組み合わせです。さらに、高級感を創出したインパネやマイコン制御のオートエアコン、高弾性ウレタンを内蔵したシート、国産車初のチルトアップ機構付電動ガラスサンルーフなど先進装備によってスペシャルティ感を訴求しました。

1983年発売の4代目シルビア・ツインカムターボ RS-X
1983年発売の4代目シルビア・ツインカムターボ RS-X

その後、マイナーチェンジで1.8Lエンジンにもターボ仕様がラインナップされて、エンジンは1.8Lに統一。トップグレードの「ツインカムターボRS-X」はその俊敏な走りが若者から支持されました。しかし、販売面では苦戦しました。1980年代は、トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」、ホンダ「プレリュード」、マツダ「サバンナRX-7」など、名だたる個性的な高性能スポーツクーペが名乗りを上げていましたからね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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