ヤマハ発動機と立命館大学が「感動(KANDO)を科学する」共同研究をスタート

■感動(KANDO)の解明や社会実装に向けて研究を開始

メーカーと大学による共同研究や産学協同プロジェクトは、互いの専門家による最先端の技術交流、活用ができるほか、研究設備を共同利用できるなど、多くのメリットがあります。日本のみならず、世界中のメーカーや大学などが産学協同プロジェクトや共同研究を推進しています。

ヤマハ発動機は、2020年9月に静岡大、産学連携強化に向け共同研究講座設置契約の締結を発表しています。さらに同社は、2021年8月20日、立命館大学総合科学技術研究機構と「人間の生における感動の意味、感動の機能とは何か」という、壮大なメインテーマを掲げた共同研究を開始した、と明らかにしました。

ヤマハ発動機 立命館大学
ヤマハ発動機は、立命館大学総合科学技術研究機構と「人間の生における感動の意味、感動の機能とは何か」という、壮大なメインテーマを掲げた共同研究を開始した

「感動を明確化、数値化、可視化、ブランド化する研究」と題した、領域横断型価値創造プロジェクトは、感動(KANDO)の解明や社会実装に向け、心理研究グループ、生理研究グループ、脳科学研究グループ、ブランディンググループにおいて、感動の明確化や数値化、可視化やブランド化についての研究を進めるというもの。

ヤマハ発動機から研究サポートとフィードバックを受けながら、立命館大学が研究を主導し、将来的には技術や製品、技術への応用を検討していくとしています。

プロジェクトオーナーは、ヤマハ発動機が柳弘之会長、 立命館大学が副学長の伊坂忠夫(スポーツ健康科学部)教授となっています。

具体的にどういった製品にこの共同研究の成果が反映されるのか、具現化される技術や時期などについては触れられていませんが、メーカー側はヤマハ発動機ですので、ランドモビリティ(二輪車、ATV・ROV、スノーモービル、電動アシスト自転車)をはじめ、マリン(マリンエンジン、ボート、ウォータービークル)など、エンドユーザーが享受できる感動が提供されることが期待されます。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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