■Q1の大津選手が全ての予選を通して唯一の44秒台!
8月21日・22日に鈴鹿サーキットで開催の「2021 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」。本来は5月開催であった鈴鹿戦ですが、コロナ禍の影響で延期とされ今回の日程に変更となっての開催です。
8月21日はその予選が行われました。
15時過ぎに開始されたGT500クラスの予選Q1では27度という真夏の鈴鹿とは思えない涼しい気温となり、路面温度も31度と、この時期としては異例に低いものとなりました。
そんな予選Q1の残り時間が1分ほどとなったところで盛大に火花を散らしながらのアタックラップとなったのが64号車 Modulo NSX-GTの大津弘樹選手。
コースレコードに迫る攻めっぷりは他を圧倒する迫力で、叩き出したタイムは1分44秒733!結論を言ってしまえば44秒台を出したのは大津選手ただ一人で、この鈴鹿戦の予選Q1とQ2を通して大津選手より速いタイムを出した選手はいません。
Q1の2番手は16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTとなり、ホンダ+ダンロップという組み合わせが上位を独占しました。
その陰でサクセスウェイトに苦しんだのが1号車 STANLEY NSX-GTで、なんとQ1で敗退となってしまいます。
Q1敗退といえば、3戦目のもてぎまで好調だったGR Supra勢は全車でQ2進出ならず。最上位は19号車 WedsSport ADVAN GR Supraの9位となりました。
■Q1トップがコースアウト?しかし…
GT300クラスのQ2を挟んで15時40分過ぎに開始されたGT500クラスの予選Q2。
大津選手がQ1トップタイムを叩き出しポールポジションの期待がかかるModulo NSX-GT。Q2をドライブする伊沢拓也選手ですが、なんとアウトラップでコースアウト!ポールポジションの夢が露と消えたかのように見えました。
しかし、アウトラップのため速度はそれほど出ておらずノーダメージだったようで、その後は汚名挽回の如く攻めに攻め抜きます。
タイムこそQ1の大津選手には届かなかったものの、それでもトップタイムで予選を終え、ポールポジションを獲得しました。
2位にはRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが、そして3位には23号車 MOTUL AUTECH GT-Rが入りました。
また4位には2021シーズンのこれまでにQ2進出を果たせなかった24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが入ります。
天候の不順で夏らしさに欠ける気温と路面温度は22日の決勝レースでも同じと言えるようです。雨が降るという天気予報も出ており、一波乱ありそうな決勝レースとなりそうです。
そんな決勝レースは14時30分から52周で戦われます。
(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩)