■荷室容量で上回るシューティングブレークは、スタイリッシュなリヤビューも印象的
2021年7月にマイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲン・アルテオンは、内外装のリフレッシュや先進安全装備のアップデートのほか、新たに「Shooting Brake(シューティングブレーク)」が追加されています。アルテオンの魅力であるスタイリングは、よりスタイリッシュに先鋭化されたように見えます。
ボディサイズはデザイン変更により、先代よりも全長が5mm、全高が10mm高くなっています。ファストバックである5ドアハッチバックもシューティングブレークも全長4870×全幅1875×全高1445mm。ホイールベースは、2835mmです。
フロントは、ボンネットがラジエーターグリル上部にまで延長され、目を惹くクロスバーと共に新型アルテオンを印象づけています。
フロントグリルには、新デザインの「VW」エンブレムが備わり、周辺に2本のクロスバーを設置。標準装備のLEDヘッドライトは、改良前よりも低いポジションに配置されています。
さらにLEDストリップは、デイタイムランニングライトとサイドマーカーライトの役割を担うほか、ターンシグナルとしても機能します。
フロントエンドでは、ライトエレメント、ラジエターグリル、ボンネットが一体感のある ユニットを形成しています。ライト点灯時は、ラジエターグリルの2番目のクロスバー全体が光を発することで、先進的なムードを演出。
また、5ドアハッチバックとシューティングブレークでは、サイドビューが異なり、Bピラーから後方へ向かうルーフ、そしてウィンドウグラフィックも含めて異なったデザインが与えられています。サイドのキャラクターラインにより、低く構えたスタンスを印象づけています。
リヤビューも改良前よりもワイド&ローに映ります。リヤまわりのロア部は、ハッチバックもシューティングブレークも意図的に同じデザインが採用されているそう。
先代と比べると、LEDテールライトクラスターと「VW」エンブレムが変わったのがひと目で分かります。一方、テールライトは両モデルではデザインが異なっています。ハッチバックのトランクリッドは、流れるようなラインを描いています。
シューティングブレークは、ダイナミックなキャラクターを強調。もちろん、シューティングブレークは印象的なショルダーとルーフラインを描き、力強くスタイリッシュな後ろ姿になっています。
なお、ラゲッジスペースはアルテオン(ファストバック)が563L-1557L、シューティングブレークは565L-1632L。最大時の容量では、後者の方が一段と大きくなっています。
スタイリングの好みで選べいいと思いますが、少しでも広い荷室が必要でしたら、ワゴン的なキャラクターであるシューティングブレークの方が向いています。
(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久)