■PPEプラットフォーム初採用。最大350kWの速度で充電、500km以上の航続距離
アウディが開発を進める新型EVクロスオーバーSUV「Q6 e-tron」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えたました。
アウディとポルシェは、新世代EVアーキテクチャ「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を共同開発、弟分「Q4 e-tron」ではVWグループの「MEB」プラットフォームを採用しますが、Q6 e-tronはPPEを採用する最初のアウディとなります。
Q4 e-tronとQ6 e-tronはインゴルシュタットで生産予定ですが、同社では拡大するEVラインアップに対応するため、新しいバッテリー生産施設も建設中です。
アウディの新しい「e-tron GT」サルーンがそのコンポーネントの大部分をポルシェ「タイカン」と共有するように、Q6 e-tronは次世代マカンEVと兄弟車となります。
捉えたプロトタイプは、いまだ厳重なカモフラージュが施されていますが、フロントエンドにはスリムなヘッドライトや完全に密閉グリル、その下には六角形の給気口とエアカーテンのようなものも確認できます。また曲線的なボディワーク、キックアップするベルトライン、傾斜したルーフラインも特徴的です。
後部では、ラウンドしたバンパーとリフトゲートを装備、薄いストリップで繋がれたスリムなLEDテールライトや、角張ったリアウィンドウも見てとれます。
キャビン内では、Q4 e-tronといくつかを共有すると予想され、10.25インチのデジタルインストルメントクラスタ、および10.1インチ、または11.6インチのインフォテイメントシステムが期待できるでしょう。
PPEプラットフォームには800ボルトの充電機能も組み込まれており、マカンEVとQ6 e-tronは最大350kWの速度で充電、500km以上の航続が予想されます。またPPE車両がエアサスペンション、全輪ステアリング、トルクベクタリングを備えている可能性を示唆しています。
EVスペックは謎ですが、約100kWhのバッテリーパックと最高出力476ps、最大トルク800Nmを発揮するデュアルモーターパワートレインが予想され、0-100km/h加速7秒未満から4秒未満までさまざまなバリエーションを期待できるといいます。