コロナ禍2度目の夏休み。家族旅行をする人は2020年より増加!? メインの移動手段はクルマが64.1%

■全国1061人へ夏休みの旅行計画をアンケート

ご存じの通り、政府のコロナ禍対策である緊急事態宣言の対象地域が、8月2日から東京と沖縄に加え、埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県、それに大阪が加わり6都府県に拡大されました。また、北海道、石川、兵庫、京都、福岡の5道府県には、まん延防止等重点措置が適用され、いずれも8月31日までの期間となっています(2021年8月上旬現在)。

まさに、夏休みやお盆休みの真っ最中です。平時であれば、子どもの夏休みに合わせて帰省や旅行を楽しむ人も多いと思いますが、今年の夏休みはどのように過ごす人が多いのでしょうか?

定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルでは、小学生の子どもを持つ全国の1061人を対象に、今年の夏休みに旅行をするかどうかや旅行の交通手段は何かなどについて、インターネット調査を実施。

コロナ禍2度目の夏休みにクルマで家族旅行をする人が増加
近年のアウトドアブームで、夏休みに家族でキャンプをする人も多いかもしれない

同社では、昨年(2020年)も同時期に同様の調査を実施しましたが、今年は旅行をすると答えた人が増加していることが判明。

また、移動手段にクルマを使う人が昨年同様に多い傾向ですが、コロナ禍で「密」を避けることより、便利さを重視している人の方が多いことなどが分かりました。

●旅行する(した)が39.5%から49.5%へ

調査は、2021年7月3日〜7月15日の期間、インターネットによるアンケート形式で行われました。まず、子どもの夏休みに今年は家族で旅行をするか(したか)を質問。その結果は以下の通りです。

「旅行しない(しなかった)」50.5%(377人)
「旅行する(した)」49.5%(370人)

前述の通り、同社が行った昨年同時期の調査では、「旅行しない(しなかった)」との回答が60.5%、「旅行する(した)」との回答が39.5%でしたから、今年は「旅行する(した)」人が増えていることが分かります。

コロナ禍2度目の夏休みにクルマで家族旅行をする人が増加
子どもの夏休みに旅行するかどうかの調査結果(出展:ナイル)

また、調査では、「旅行しない(しなかった)」と回答した377人にその理由も質問。結果は以下の通りです。

1位:「コロナだから」78.6%
2位:「仕事・子供の予定があるから」8.9%
3位:「お金がないから」6.8%
4位:「いつもしないから」1.8%
5位:「時間がないから」1.5%
6位:「そのほか」2.4%

やはり、「コロナ」を理由に挙げた人が圧倒多数のようです。ちなみに、「そのほか」には「子どもがまだ小さいから」「暑いから」などの意見があったそうです。

●都道府県外への旅行も増加

調査では、次に「旅行する(した)」と回答した370人に、旅行先は居住する都道府県内、外のどちらかも聞いていて、

「居住する都道府県内」:53.5%
「居住する都道府県外」:46.5%

という結果に。やはり、同社が行った昨年同時期の調査では、旅行先は「都道府県内」が61.2%、「都道府県外」が38.8%だったので、今年は住んでいる都道府県の外へ旅行する(した)人も増えていることが分かりました。

コロナ禍2度目の夏休みにクルマで家族旅行をする人が増加
旅行の移動手段に関する調査結果(出展:ナイル)

さらに、調査では、「旅行する(した)」と回答した370人に旅行の移動でメインとなる交通手段についても質問。結果は以下の通りです。

1位:「自家用車」64.1%(237人)
2位:「飛行機」19.5%(72人)
3位:「電車」10.8%(40人)
4位:「レンタカー」2.2%(8人)
5位:「バス」1.1%(4人)
6位:「カーシェア」1.1%(4人)
7位:「船」0.8%(3人)
8位:「タクシー」0.5%(2人)

また、「自家用車」と回答した237人に、その理由も聞いたところ、以下のような結果になっています。

1位:「便利・楽だから」46.0%
2位:「コロナだから」25.4%
3位:「子供がいるから」8.5%
4位:「荷物が多いから」8.0%
5位:「経済的理由」5.8%
6位:「いつも自家用車だから」1.3%
7位:「そのほか」4.9%

調査を行ったナイルでは、この結果について、以下のように述べています。

コロナ禍2度目の夏休みにクルマで家族旅行をする人が増加
移動手段に自家用車を選ぶ理由(出展:ナイル)

「昨年同時期の調査では、約半数が『コロナ感染を避けたいから』という理由を挙げていましたが、今年は『接触を避けたい』『密を避けたい』というコロナを意識して自家用車を選んだ方よりも、利便性を重視して自家用車を選んでいる方が多い結果となりました」

コロナ禍については、たとえば、東京都では緊急事態宣言が続いても感染拡大が止まらないことに対し、「コロナ慣れ」「自粛の疲れや飽き」「自粛とオリンピック開催の矛盾」など、さまざまな要因が指摘されています。

今回行われた調査の結果にも、人々のそういった意識が反映されているのかもしれませんね。もちろん、調査は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域や期間の拡大が決まる前に行われていますので、それらを受けて旅行の計画などを変更する人も中にはいるかもしれませんが……。

いずれにしろ、コロナ禍が、現状ではまだまだ余談を許さないことだけは確かです。それでも、やむなく夏休みに旅行などをする場合は、十分に気をつけて行動して下さいね。

(文:平塚 直樹 *写真はイメージです)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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