■電動化されない最後のタイプRか? 2L直4ターボを搭載
ホンダは2021年6月24日、主力モデル新型「シビック ハッチバック」を発表しましたが、そのハードコアモデルとなる「シビック タイプR」の最新プロトタイプ2台をカメラが捉えました。
新型タイプRは、ベースとなるハッチバックから引き継がれたファストバックスタイルの5ドアボディのみ提供される予定です。
昨年5月以来、1年以上ぶりに南ヨーロッパで捉えた最新プロトタイプは、どちらも生産ボディが渦巻き状のラッピングと多数のクラッディングで覆われていますが、フロントエンドにはメッシュグリル、LEDデイタイムランニングライト備えるスリムなヘッドライト、ボンネットにはエアスクープも確認できます。
サイドではフェンダー部分を厳重にカモフラージュ、1台のドアハンドル上部には分厚い膨らみを持っており謎です。足回りでは20インチの大径ホイール、レッドブレーキキャリパーを装着していることがわかります。
そして前回のプロトタイプと最大の違いは後部です。大型リアウィングはそのままですが、エキゾーストパイプがセンター3本出しのレイアウトに変更されており、先代モデルでは3本のうち中央が大径でしたが、新型では両サイドが大径となっています。
新型では、6速マニュアギアボックスとリミテッドスリップデフを備えた前輪駆動レイアウトを維持、注目のパワートレインは2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、ハイブリッドではない最後のタイプRになると予想されています。
先代の最高出力は310ps・最大トルク400Nmを発揮しましたが、それを超えてくることは間違いなく、パワーの増加に加え、堅いシャーシと新開発のサスペンションセットアップを採用、より強力なブレーキ、電子制御のアクティブサスペンション、フロントアクスルに適切なリミテッドスリップデフを装備します。
キャビン内では、ベースとなるシビック ハッチバック同様に、タブレットのようなフローティングタッチスクリーンを搭載、多数の赤いアクセントも見られるはずです。
シビック タイプR新型のワールドプレミアは2021年内と予想されます。