軽自動車の黄色ナンバーが嫌な人が38%!9月に終了する白い東京オリパラ特別ナンバーの後継はある? 

■2017年から続く軽の白ナンバー交付はあと2ヵ月

軽自動車ナンバープレートは、自家用車の場合は黄色と決まっていますが(事業用は黒)、ここ数年は白いナンバープレートもよく見かけます。

これは、2017年から交付が始まった「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」や「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」で、ぱっと見は登録車と変わらないこともあり人気があるようです。

ところが、この軽自動車の白ナンバーは、もうすぐ交付されなくなってしまいます。ラグビーワールドカップ特別仕様はすでに2019年11月29日で交付が終了しているので、現在交付されているのは東京オリパラ特別ナンバーですが、こちらも2021年9月30日に申込が終了するのです。

9月に終了する白い東京オリパラ特別ナンバーの後継はあるのか
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートの仕様例(出展:軽自動車検査協会)

せっかく軽自動車で白いナンバーが付けられると喜んでいた人も多いでしょうが、さて今後はどうなってしまうのでしょうか。

●白ナンバーを利用する人やしたい人は49%

ラグビーワールドカップ特別仕様やオリパラ特別仕様のナンバープレートは、各大会開催の機運を盛り上げることを目的に、2017年から交付が始まったもの。前述の通り、現在はオリパラ特別仕様のみが交付されていて、自家用車の場合は登録車と軽自動車のいずれも白いナンバーとなっています。

この特別ナンバーは、特に軽自動車オーナーにある程度の人気があるようです。定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルが、全国のクルマを所有する男女1390人に行ったアンケート調査によると、軽自動車のオーナーは1390人中の627人(45.1%)。

そのうち、黄色いナンバーを嫌だと思う軽自動車オーナーは38%の238人と、一定数いることが分かりました。

9月に終了する白い東京オリパラ特別ナンバーの後継はあるのか
軽自動車の黄色いナンバーは嫌かどうかの調査結果(出展:ナイル)

また、同調査では、軽自動車オーナー627人のうちオリンピックナンバーのように軽自動車でも使えるほかの色のナンバーを利用しているか、あるいは利用したいかも質問。結果は「利用したくない」と回答した人51%、「利用している、あるいは利用したい」と回答した人49%で、ほぼ半数ずつの割合となったことも判明しています。

●後継の特別ナンバーは黄色の縁付きに

このように、軽自動車の白ナンバーを好む人は一定数いますが、問題はもうすぐ交付が終わってしまうことです。

9月に終了する白い東京オリパラ特別ナンバーの後継はあるのか
新全国版プレートのイメージ。実際は背景にデザインが入る(出展:国土交通省)

現在、交付されているオリパラ特別仕様ナンバーは、東京オリンピック・パラリンピックが1年延期されたことで、期限も1年延長されています。

交付されているナンバーには、1000円の寄付金をすると白地に七色の模様が入った仕様も選べますが、寄付金なしの場合は、右上にオリンピックのマークのみが入っただけで、軽自動車でもぱっと見は登録車と変わらない仕様が選べるのです(登録車と軽自動車は地域名橫の分類番号で区別しています)。

ところが、それも申込期限は2021年9月31日までとなっています(交付は2021年11月30日まで)。その後は、軽自動車に白ナンバーを付けたくても選べなくなってしまうのでしょうか?

国土交通省では、東京オリパラ特別ナンバーの後継として、新しい「全国版図柄入りナンバープレート(通称、新全国版プレート)」の導入を決定しています。交付は2022年4月頃から2027年3月までの予定で、新しい背景デザインが採用されると共に、自家用軽自動車の場合は、外枠に黄色の縁取りがされることになっています。

つまり、現在のように、全く白いナンバーは軽自動車では選べなくなるということです。

もし、白ナンバーにしたい場合は、猶予はあと2ヵ月。軽自動車の白ナンバー車は、今後かなりレアな存在になってしまうかもしれませんね。

(文:平塚 直樹 *写真はイメージです)

【関連リンク】

軽自動車検査協会ホームページ
https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_m_000362.html

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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