■スポーティで精悍なフロントマスクを備えたスタイリッシュな3列シートSUV
なぜ、ヨーロッパではミニバンが少ないのでしょうか。
欧州製ミニバンといえば、古くはフォルクスワーゲンのタイプII、90年代後半からは1998年に日本にも上陸したメルセデス・ベンツVクラス、ほかにもフォルクスワーゲンのシャランやゴルフトゥーラン、シトロエン・グランドC4スペースツアラーなど、日本未上陸のモデルも含めていくつもあります。
しかし、ミニバン大国の日本のように乗用ユースとして捉えられていないようです。欧州ではミニバンはあくまで商用車的なイメージであり、「バン」や「バス」「トランスポーター」のような立ち位置なのかもしれません。
一方で、ヨーロッパではイザという時に6、7名程度乗れる3列シートSUVが比較的多くリリースされています。プジョー5008もそんな1台で、2021年1⽉にフェイスリフトを受け、最新のエクステリアデザインが与えられたシティ派の7人乗りSUV。
ボディサイズは全長4640×全幅1840×全高1650mmで、比較的コンパクトな全長に3列シートが配置されています。サードシートは、乗降性も含めると緊急用、短時間用という域を出ない印象ですが、たまに乗る程度であれば、7人まで乗れるのはうれしいという方もいるでしょう。
2021年7月20日、特別仕様車の「5008 GT BlueHDi Red Nappa」が設定されました。
最高出力177PS、そして最⼤トルク400Nmを誇るクリーンディーゼルモデル(8速AT)に、鮮やかで、しかも深みのある⾚いナッパレザーシートとオープンポア仕上げのモダンな印象のウッドパネル加飾がインパネに配されています。
このレッドナッパレザーシートは5008には未設定で、最上級セダンである508の⽇本デビューの記念仕様として設定された「508 First Edition」と同様の色味を備えているそう。
ほかにも、⼈気装備の「パノラミックサンルーフ」が用意され、駐⾞時のステアリング操作を⾃動で行う「パークアシスト」と周囲の俯瞰映像を映し出す「360°ビジョン」などの先進技術も搭載されるなど、充実装備が魅力。
「5008 Red Nappa」のボディカラーは、特別装備であるレッドナッパレザーとのコーディネイトされた2⾊を設定。より華やかさが際⽴つ「パール・ホワイト」、内外装のコントラストによる精悍さが目を惹く「ペルラ・ネラ・ブラック」から選択できます。
「5008 GT BlueHDi Red Nappa」の価格は、567万6500円です。
(塚田勝弘)