■3Dオープンサイプが耐摩耗性向上にも寄与
輸送、運送業界のニーズが高まっています。中でも宅配を中心とした小口配送は、コロナ禍もあって急増。街中でこうした小口配送に適したビジネスバンなどの小型貨物車が活躍しているのをよく見かけます。
2021年1月から6月までの小型貨物車の新車登録台数(日本自動車販売協会連合会調べ)は、前年同期比105.8%と好調に推移しています。
そんな中、TOYO TIREは、こうしたビジネスバン・小型トラック向けのスタッドレスタイヤ「DELVEX 935(デルベックス935)」を2021年8月1日から順次発売します。
街中や路地などでも小回りが利くビジネスバンは、近距離内で発進、停止を繰り返し、荷物の積み下ろしが頻繁にされるのが特徴です。
タイヤにかかる負荷も状況に応じて常に変化することから、ビジネスバン・小型トラック用タイヤには、積み荷の有無や路面状況に左右されず、スムーズな発進と加速、頼れるブレーキング性能が要求されます。
また、冬場では水を含んだ重い雪やシャーベット系の雪が走行時の目詰まりを起こしやすく、スリップ防止や雪上でのトラクション性能が求められます。
新製品のビジネスバン・小型トラック用スタッドレスタイヤである「DELVEX 935」は、タイヤの縦ミゾ(主溝)やブロックにジグザグ形状を採用することで、スノートラクション性能の向上が図られています。
トラクション指数(タイヤと路面の接触領域におけるトラクションに効果のあるパターンの要素)が同社の従来品「DELVEX 934」比で16%増加。また、同社独自の3Dオープンサイプがブロックの変形を抑制し、氷上などでのブレーキング性能が向上(同社の従来品比7%短縮)させているのもトピックス。
3Dオープンサイプは、耐偏摩耗性の確保にも寄与します。さらに、排雪性、排水性も考慮されて設計された新しいトレッドパターンにより、水を含んだ雪やシャーベット系の雪上での目詰まり防止に寄与するとしています。
頼れる雪上性能やアイス性能を実現した「DELVEX 935」の発売サイズは全15サイズで、価格はオープンです。
(塚田勝弘)