3Gを超える横加速度にロードカーの2倍のダウンフォース! アストンマーティン「ヴァルキリー AMR Pro」がデビュー

■ボディを大型化、コスワース製ICEエンジンで1,014ps発生

アストンマーティンの新型ハイパーカー、「ヴァルキリー」に設定されるサーキット専用モデル「ヴァルキリー AMR Pro」が正式発表されました。

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アストンマーティン ヴァルキリー AMR Pro

レッドブル・アドバンスドテクノロジーズとの共同開発で進められた「ヴァルキリー AMR Pro」は圧倒するエクステリアが特徴です。

ホイールベースを14.9インチ(380mm)延長、フロントトラック3.7インチ(96mm)、リアトラック4.5インチ(115mm)ワイド化されているほか、大胆なエアロダイナミクスパッケージににより全長が10.4インチ(266mm)ストレッチされています。

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アストンマーティン ヴァルキリー AMR Pro

主な空力変更には、特出したカーボンファイバーフロントスプリッターと、形状変更されたフロントアーチ、フィンも含まれています。

ロードカーで使用されているカメラとは対照的に、往来のドアミラー、シャークフィン、固定式リアウィング、ホイールカバーなども装備。これによりロードカーの2倍以上のダウンフォースを生み、3Gを超える横加速度を達成することができるのです。

その心臓部には、ロードカーのハイブリッドシステムを捨て、代わりにコスワースによって開発された6.5リットルV型12気筒自然吸気エンジンを搭載。レッドゾーンは11,000rpmで最高出力1,014psを叩き出します。

アストンマーティンはヴァルキリーAMRプロが「F1カーに近いトラックパフォーマンス」を提供し、LMP1クラスのマシンと同レベルの3分20秒でル・マンサーキットを周回できると語っています。

このハイパーカー購入者は、世界中の様々なサーキットでアストンマーティンが主催するオーダーメイドのトラックデイに体験参加できるといいます。また専門家による指導、VIP主催のディナー、FIA限定のレースウェアも受け取ることが可能です。

アストンマーティン最高経営責任者であるトビアス・ムアース氏は、「アストンマーティンとその最も近い技術パートナーに見られる情熱と専門知識の表現として、ヴァルキリーAMR Proは比類のないプロジェクトであり、真の「ルールなし」のトラックのみのバージョンです。このパフォーマンスDNAは、将来の製品ポートフォリオで明らかになります。」と述べています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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