■オラオラだけど可愛い!? 「ドームイスラム神社」に着想を得たフロントグリル装備
レバノン初のフルエレクトリックモデル「ElectraQudsRise」(エレクトラ・クスド・ライズ)が、首都ベイルートでお披露目されました。
このEVスポーツカーは、レバノンで生まれたパレスチナの実業家・ジハード・ムハンマド氏が4年前に会社を設立し、プロジェクトが進められていました。
車名はアラビア語「al-Quds」(エルサレム)に由来、年間最大10,000台が生産されるといいます。
そのエクステリアはとてもユニークです。
エルサレムの旧市街地にある岩、「ドームイスラム神社」に着想を得たフロントグリルはまるでミニブガッティです。
フロントエンドにはワイドなエアインテーク、釣り上がる大型ヘッドライト装備、後部では、際立つディフューザー、ブーメラン型リフレクター、三角形のLEDテールライトとターンシグナルが確認でき、オラオラ系ながら、どことなく可愛いルックスが印象的です。
足回りには235/45、255/40のタイヤと18インチの鍛造合金ホイールを装着、アルミニウムシャシーにより支えられています。
車内にはデジタルゲージクラスタ、ダッシュボードのセンターには、あらゆるコントロールを収容する大型で縦型の15.9インチタッチスクリーンを装備しています。
動力は160hpのシングル電気モーターから供給され、約5秒で100km/hに達するといいます。最高速度は165km/h、1回の充電で450km(280マイル)の航続を提供する50kWhのリチウムイオンバッテリーを備えています。
クスド・ライズ市販型はすでに予約が始まっており、価格は25,000ユーロ(約330万円)とブガッティの約1/100という衝撃のプライスにも注目です。
デリバリーは2022年からスタート、今後はセダンの「Quds Capital ES」、スポーツカー「Quds Nostrum EE」、さらにレトロ風EVタクシー「eCab」など多くのモデルを計画しているといいます。