2段ロケット成功/トヨタ・BMW技術提携強化/3代目フィットがマイナーチェンジ!【今日は何の日?6月29日】

■日本初の2段ロケット成功

多段ロケット(イメージ)
多段ロケット(イメージ)

1955(昭和30)年6月29日、東京大学技術生産研究所の糸川英夫博士らが、日本初となる2段ロケット発射実験に成功しました。1段ロケットでは人工衛星が地球を回る速度7.9km/sまで速度を上げることはできません。2段ロケットにして1段目で速度を上げ、燃え尽きた後にそれを切り離して2段目に点火して加速します。なお、「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」の名前は、糸川博士にちなんだものです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」
トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」

2012年(平成24)年のこの日、トヨタ自動車BMWが協力関係を強化すると発表しました。これは、両社が前年に合意した「環境技術における協力関係の構築」を進展させたものです。その成果は、2019年にデビューした新型「スープラ」とBMW「Z4」として結実し、共同開発した兄弟モデルとして大きな注目を集めました。

●ホンダ・3代目フィットがマイナーチェンジ!

また2017年(平成29)年のこの日、ホンダの人気コンパクトカー「フィット」のマイナーチェンジが行われました。2001年にデビューした初代フィットは、斬新なスタイルと広い室内空間、優れた燃費性能などで大人気となり、ホンダとして初めて登録車販売台数トップの座につきました。その後、2007年の2代目ではハイブリッド車を追加、2013年の3代目も進化し続けて人気を集めました。

2017年マイナーチェンジした3代目フィット
2017年マイナーチェンジした3代目フィット
2017年マイナーチェンジした3代目フィット(Rear View)
2017年マイナーチェンジした3代目フィット(Rear View)

そして2017年、3代目フィットはマイナーチェンジながら大幅な変更が行われました。まず外観については、低重心でワイドなフォルムとなり、ヘッドライトはLEDライトを採用してスポーティさに磨きをかけました。パワートレインは、1.3Lおよび1.5LエンジンとCVTおよび4&5速MTの組み合わせ。ハイブリッド「i-DCD」は改良を加え、燃費を37.2km/L(JC08モード)まで向上させました。

衝突軽減ブレーキシステム
衝突軽減ブレーキシステム
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

このマイナーチェンジの最大の目玉は、安全技術の強化です。オデッセイなどの上級モデルで採用されている先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」をほとんどのグレードで標準仕様。ホンダセンシングは、状況に応じてブレーキとステアリングを制御して、自動ブレーキや誤発進抑制、ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)など快適な運転と事故回避を支援するシステムです。

かつては、安全はセールスポイントにならないと言われていました。しかし、今は“ぶつからないクルマ”、“ぶつかっても安全なクルマ”が、燃費性能にも負けないほどの商品力になっていますね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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