バイクにかかる税金とは?軽自動車税と自動車重量税の2種【バイク用語辞典:保険・税金編】

■すべてのバイクにかかる軽自動車税と排気量別で課税される自動車重量税

●125cc以下の原付は自動車重量税が非課税、また250cc以下は車検が不要

バイクにかかる税金には、原付を含むすべてのバイクにかかる軽自動車税と排気量別の自動車税の2種類があります。125cc以下の原付にかかるのは軽自動車税のみですが、排気量125ccを超えると両方の税がかかります。

バイクにかかる2種の税金の仕組みについて、解説していきます。

●バイクにかかる2種類の税金

クルマには、購入時の環境性能割(旧取得税に相当)とその後の自動車税/軽自動車税、自動車重量税がかかります。バイクにかかる税金は、軽自動車税と排気量別の重量税の2種です。ただし、排気量125cc以下の原付については軽自動車税のみで重量税はかかりません。

重量税は、125cc超~250cc以下のバイクについては新車登録時に一括で支払い、250cc超のバイクは新規登録からの経過年数に応じて税額が決まります。

●軽自動車税とは

すべてのバイクにかかる軽自動車税は、毎年4月1日時点のバイクの所有者に支払いが課せられます。250cc以下のバイクは、排気量に応じて軽自動車税の金額が変わり、90ccが境になります。150ccを超えると原付には該当しませんが、このうち250cc以下のものは「二輪の軽自動車」として軽自動車税の対象になります。また、250cc超の「小型二輪車」で税額は最大になります。

排気量別の1年間の軽自動車税は、以下の通りです。

・原付一種(50cc以下):2,000円

・原付二種(50cc超~90cc以下):2,000円

・原付二種(900cc超~125cc以下):2,400円

・二輪の軽自動車(125cc超~250cc以下):3,600円

・二輪の小型自動車(250cc超):6,000円

●自動車重量税とは

バイクに関わる税金
バイクに関わる税金

排気量125cc超のバイクに課せられる自動車重量税は、バイク購入時または車検時に排気量に応じて納税します。

125cc超~250cc以下の「二輪の軽自動車」は、購入登録時に一括で納税します。また、250cc超の「二輪の小型自動車」は、2年ごとの車検を受ける必要があるので、その時に納税します。税額は、新車購入登録から経過年数に応じて決まります。

・二輪の軽自動車(125cc超~250cc以下):登録時に4,900円

・二輪の小型自動車(250cc超);登録後12年まで1,900円/年、登録後13~17年まで2,300円/年、登録後18年以上2,500円/年

●バイク廃車時の税の扱い

軽自動車税は毎年4月に納税する必要があるため、廃車する場合は3月中に手続きを済ませることが無駄のない方法です。4月1日時点で所有者でなくなるので、軽自動車税を納める必要がないのです。

また自動車重量税についても同様で、車検の有効期限を残した状態で廃車にすると、税を納め過ぎたことになります。クルマの場合は「廃車還付制度」がありますが、バイクは適用外なので税金が還付されることはありません。自動車重量税の廃車還付制度とは、自動車リサイクル法に基づき使用済み自動車が適正に解体された場合に、車検残存期間に応じた自動車重量税が還付される制度です。


バイクにかかる税金や費用については、排気量によって変わることに注意が必要です。特に留意しなければいけないのは、排気量が125ccを超えると重量税が課税されること、また250ccを超えると継続車検を受ける必要があることです。車検時には、検査手数料のほかに自賠責保険、重量税が発生するので、それなりの費用を準備しなければいけません。

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる