■車名に「ディーノ」の噂?2.9リットルV型6気筒ツインターボチャージャーエンジン搭載
フェラーリが現在開発している、車内コードネーム「Progetto F171」と呼ばれる新型モデルのプロトタイプをカメラが捉えました。
キャッチした開発車両は、生産仕様のボディパネルをまとい、細部をカモフラージュしています。しかし、以前のプロトタイプからボンネットフードを改善、「SF90ストラダーレ」から多くの影響を受けたボディ、スリムなヘッドライト、クワッドテールライト、サイドミラー、コーナーエアインテークが見て取れます。
後部では中央にマウントされているデュアルエキゾーストパイプ、「P3/P4」にインスパイアされたパッドレスを備える非常に鋭いフロントエンドが確認できます。またフェラーリを象徴する「レーシングレッド」(ロッソ・コルサ)がブレーキキャリパー、およびフロントフェンダーの偽装が露出しているのも目新しい点といえます。
この新型モデルの車名には「ディーノ」が有力候補に挙げられています。
ディーノは、重度の筋ジストロフィーにより、わずか24歳という若さでなくなったエンツォ・フェラーリの長男・アルフレディーノに敬意を表してつけられた伝説の名車です。
パワートレインは、電気モーターと連動する新開発の3.0リットルの120度V型6気筒ツインターボエンジン+電気モーターが予想されていますが、最新の情報ではアルファロメオ「ジュリア/ステルヴィオ」の高性能「クアドリフォリオ」から2.9リットルV型6気筒ツインターボチャージャーエンジンを移植、電気モーターと組み合わされるという噂もあるようです。
どちらも最高出力は700ps以上を発揮、EV航続距離は32km(20マイル)と予想されています。いずれにしてもV6搭載は濃厚で、実現すれば同ブランドにとって実に52年ぶりのV型6気筒モデルとなります。
市販型では、3モーターの「SF90 ストラダーレ」と全く対象的にF171は後輪駆動と伝えられ、E-モーターはクランクシャフトとトランスミッションの間に配置、その主な目的はトルク補償とラグの最小化と見られます。
フェラーリは、6月24日に新型スポーツカーを発表することを予告しており、このV6モデルである可能性が高いようです。市場でのライバルは、マクラーレンの電動V6ハイブリッドスーパーカー「アルトゥーラ」となるでしょう。