■拡張現実ヘッドアップやOLEDタッチスクリーン搭載。高性能モデル「RS」も期待
アウディが開発中の新型電動クロスオーバーSUV、『Q6 e-tron』(又はQ5 e-tron)に関する最新情報を入手しました。
以前捉えたプロトタイプは、優れたプロポーションと切り詰められたフロントオーバーハングを組み合わせ、ダイナミックなスタンスを強調しています。
フロントエンドでは、新設計されたシングルフレームグリルを装着し、LEDマトリックスヘッドライトの下には大型のエアインテークが隣接しています。
サイドから見ると、ルーフラインが後部へ緩やかに流れ、上部のウィンドウトリムが後部ピラーを横切り流れるように見えます。リアエンドでは「e-tron」ファミリーに共通するストリップライトがOLEDテールライトを結び、対照的なディフューザーパネルがダイナミックな外観を仕上げています。
市販型のキャビンでは、リサイクル素材とヴィーガンレザー(人工皮革)を主に使用、ポルシェと共同開発されたEV専用「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用し、贅沢で豪華な居住空間を実現します。
また拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを備えたデジタルインストルメントクラスタ、MIBハプティックフィードバック、ダイナミック・アンビエント・ライト、オプションのデジタル・サイドビューミラーを備えた3パワーOLEDタッチスクリーンなどが搭載される予定です。
安全技術では、衝突回避アシスト、フルレンジ・アダプティブ・クルーズコントロール、サラウンド・ビューカメラなど多数の運転支援プログラムが利用可能になるといいます。さらにGPSベースの予測カーブ制御により半自動運転、エアサスペンションのさまざまなドライブモードも機能することになります。
次世代のポルシェ「マカン」EVと共有される800vアーキテクチャは最大270kWのレートまでDC急速充電が可能で、1000kWhバッテリーを25分以内に80%充電可能です。
EVパワーユニットは、後輪または全輪駆動のセットアップを利用、最高出力は470hp・最大トルク800Nmを発揮し、バリエーションによりますがWLTPサイクルで700km(435マイル)以上の航続距離を誇ると同時に、0-100km/h加速4秒未満のパフォーマンスを持ちます。
市販型は、メルセデス・ベンツ「EQC」、ジャガー「I-Pace」、テスラ「Model X」、BMW「iX」など、今後激戦となる電動クロスオーバーSUV市場で争うことになります。そのためにも、ベースモデル発売後には「RS」などハイパフォーマンスモデルの投入が必至となるでしょう。