■PHEVのほかにも2.5L直列4気筒ハイブリッド、2.5L直列4気筒自然吸気エンジン、2.4L 直列4気筒ターボエンジンを設定
2021年6月12日、レクサスは次世代モデルの第1弾、新型NXを世界初公開しました。レクサスは電動化をはじめ、デザインの面でも新しい世代に突入しようとしています。
新型NXは、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital x Tech Gear」を開発コンセプトに掲げています。
新型NXは走り、デザイン、先進技術を全面刷新することで、次世代レクサスの第1弾モデルと位置づけられています。
電動化ビジョン「Lexus Electrified」のもと、同ブランド初のPHEVがグローバルコアモデルであるNXに設定され、ハイブリッドとともに電動車の普及を進める構え。また、電動化車両でもレクサスならではの走りを実現するため、駆動力コントロール、空力、軽量化などの基本性能を徹底的にブラッシュアップ。
パワートレーンは、PHEVをはじめ、大容量バッテリーが搭載されたハイブリッド、新開発となる2.4L直列4気筒ターボエンジン、2.5L直列4気筒NAエンジンなどがラインナップされ、高い熱効率エンジンが搭載されます。
PHEV、2.4LターボモデルはAWD、ハイブリッドと2.5L NAエンジンは、AWDまたはFFが組み合わされます。さらに、新開発の電子制御フルタイムAWDが2.4Lターボモデルに採用され、AWDの持つ高い接地感と手ごたえのある操縦安定性を独自技術で両立するそう。注目のプラグインハイブリッドは、前後2モーターを搭載。
高熱効率な2.5L直列4気筒エンジンをはじめ、キモとなる大容量、高出力リチウムイオンバッテリー、フロントモーター、リヤモーターから構成されています。
リチウムイオンバッテリーは、18.1kWhという高い総電力量を備え、クラストップレベルのEV走行可能距離とハイパワーを両立するそう。走行モードは、スイッチ操作で4つ(EVモード/AUTO EV・HVモード/HVモード/セルフチャージモード)から任意で選択が可能。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により高い加速性能を実現。
また、「AUTO EV」と「HV」モード選択時には、ナビの目的地を設定することで、同ブランド初の先読み「EV」「HV(ハイブリッド)」モード切りかえ制御が作動し、駆動用電池の残量や経路、交通情報などをもとに、高速道路などで自動的に「HV」モードに切りかえ、高効率な走りを実現するとしています。
また、改良された「GA-Kプラットフォーム」が採用され、軽量で高剛性なボディと低重心化したパッケージに進化。車両の基本性能を大幅に向上させ、レクサスらしいの乗り味であるドライバーの意図に忠実でリニアな応答性を継承するそう。
エクステリアは、プラットフォームの変更によりダイナミックさを増した骨格に、大きな面単位の艶やかなデザイン美が表現されています。一方のインテリアには、ドライバーがクルマと直感的につながり、運転操作に集中できるコックピット思想の「Tazuna Concept」が初めて採用されています。
足まわりも注目ポイントです。新開発のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リヤがトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンで、新開発のアブソーバーは摺動部品の変更により、微低速の減衰力が確保できるそうです。
「F SPORT」には、最新の「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」が標準装備され、操縦安定性、乗り心地を高次元で両立。先進装備も数多く搭載されています。
ドライバーの感性に寄り添い、人とクルマの協調を目指した最新の「Lexus Safety System +」をはじめ、ドアのラッチ/アンラッチを電子制御で行う「e-ラッチシステム」とブラインドスポットモニターを組み合わせた停車時のドア操作に起因する事故防止に貢献する「安心降車アシスト(ドアオープン制御付き)」が世界初搭載されています。
ほかにも、スマホを使ってドアのロック/アンロック、エンジンスタートなどの車両操作ができるデジタルキーや、スマホで車外からの遠隔操作が可能になり、不慣れな場所や狭い場所での駐車を支援するレクサス初のリモート駐車機能付き「Lexus Teammate Advanced Park」も採用されています。
ボディサイズは全長4660×全幅1865×全高1640mmで、従来型よりも全長が20mm長くなり、全幅は20mmワイドに、全高は5mm高くなっています。
パワートレーンは、先述のように2.5L 直列4気筒プラグインハイブリッドシステム、2.5L 直列4気筒ハイブリッドシステム2.5L 直列4気筒自然吸気、2.4L 直列4気筒ターボで、タイヤサイズは235/50R20、235/60R18となっています。
気になる日本での発売時期は、2021年秋頃が予定されています。
※上記の写真はプロトタイプです。
(塚田勝弘)