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■安全で快適なツーリングのため、クルマ同様ナビやETC、ドラレコが普及
●クルマより盗難リスクが高いバイクには対策が必須
長距離ツーリングや高速走行を頻繁に場合、安全性や快適性が重要であり、クルマで普及しているナビやETC、ドラレコが有効です。また、盗難リスクが高いバイクにとってはセキュリティ対策が重要です。
安全で快適なツーリングとセキュリティ対策のための様々な装備について、概説します。
●バイク専用ナビ
バイク用ナビゲーションには、専用ナビ(マウントタイプ、ポータブルタイプ)とスマホを利用するスマホナビがあります。それぞれメリット、デメリットがあるので、バイクの使い方に合ったタイプを選ぶことが大切です。
スマホを使えば、基本的にアプリの入手や更新のための費用が掛からないので、バイク用についてはスマホで十分というのが一般的かもしれません。しかし、専用ナビでしかできない機能がある、測位精度が劣るといった弱点もあるので、専用ナビを好むユーザーがいることも事実です。何を重視するかで、どちらを選ぶかが決まります。
●ナビで使われるGPSとは?
ナビ(ゲーション)やスマホ、携帯などでは、自分の位置を正確に確認(測位)するためにGPS(全地球測位システム)が使われています。GPSによる測位とは、地球を周回する人工衛星からの電波を受信して、正確な位置を特定するシステムです。
GPSによる測位の弱点は、トンネルやビル群などの障害物によってGPS電波が途絶えた瞬間に位置情報が消えることです。ナビでは、GPSを補完するために自律航法と組み合わせて、どんな悪条件でも測位ができるようにしています。自律航法とは、クルマやバイクの動きを検出して位置を特定する方法です。例えば、トンネルに入って電波が遮断されると、車速センサーで移動距離(車速×タイヤ外径)を、ジャイロセンサーで移動方向を検出して自車位置を推定します。
●ETCとドラレコ
ETCは、すでにクルマでは利用率が90%を超える高速道路の自動料金支払いシステムです。バイクも基本的にはクルマと同じで、料金所に設置した路側通信機器と、バイクに搭載したETC車載器の間でデータを授受することによって、自動的に高速料金を支払うシステムです。バイクでも、徐々に普及しています。
また、最近のあおり運転の影響か、バイクでもドライブレコーダーを装着するケールが増えてきました。バイクでは、事故が起きた場合に転倒リスクがあるので、クルマよりも大きな事故になる可能性が高くなります。そのため、本来はバイクこそドラレコを装着すべきかもしれませんが、クルマに比べて走行頻度や長距離走行の頻度が低いため、コスパの関係で今のところ装着は限定的です。
●防犯対策
バイクの盗難は、長年大きな問題となっています。盗難対策として、最近注目されているのは、スマートキーとイモビライザーキーです。いずれもクルマでは、一般的なシステムです。
スマートキーは、スマートキーを携帯してバイクに近づくとバイクが所有者であることを認識し、メインスイッチの操作だけでエンジンが始動できる利便かつ盗難防止にも有効です。またイモビライザーキーは、キーに埋め込まれた電子チップが車体側とID照合してエンジンが始動できるようにした盗難防止装置です。
クルマでは一般的な安全や快適性、セキュリティに関する装備が、バイクでも採用され始めています。本章では、バイクの最新装備について、詳細に解説していきます。
(Mr.ソラン)
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