「ちょっと怖いミニバン」辻谷エミリ×トヨタ・アルファード【注目モデルでドライブデート!? Vol.87】

■乗る側の感想

ミニバンを否定するつもりはまったくないし、ファミリーではとても便利なジャンルだと思う。だけど「ミニバンでドライブデートってどうなのよ?」というのが、正直に感じていることだ。

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
トヨタ・アルファード

ボクはスポーツカーが好きで、普段はスポーツカーを愛車にしているから余計にそう感じるんだろうな、というのは自分でもわかっている。

それに、ミニバンじゃなくてSUVだったら、素直にアリだなとも思う。

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
休日の朝

「えっ? 周りがよく見えていいじゃん。室内も広いからくつろげるし。私は狭くて乗り降りしにくいクルマよりもこういうクルマのほうがいいな」

そんな彼女の声は意外だった。……というのは嘘で、なんとなく想像できていた。乗る側としてはそっちのほうがいいよね、やっぱり。

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
今回の“彼女”です

今日の、彼女とドライブしているクルマはトヨタ・アルファード。ワケあって自慢の愛車ではなく、借り物のクルマだ。

●侮れない魅力

アルファード、もともと人気車種だったけど、ここ1年ほどはさらに人気が盛り上がっていて、月に約1万台も売っているベストセラー。もっともベーシックなタイプでもナビをつければ400万円近くになる高級車だ。

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
王者の走り

同じ背が高いクルマでもSUVはオッケーなのに、ミニバンは彼女と二人で出かけるクルマとしてしっくりこない。そんなボクの感覚がどうしてかと考えてみたら、理由はなんとなくわかった。

リヤシート(2列目や3列目)を重視しているクルマだからなのだと思う。メインが運転席や助手席ではない、と言えばいいだろうか。

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
後ろに来る?

たとえ3列目があったとしても、SUVではそんな気持ちにはならないだろう。逆にセダンでも、たとえばトヨタ・センチュリーのような後席に座る人を最優先したリムジンのようなクルマなら、きっとデートには似合わないような気がする。

でも、彼女に印象はちょっと、いやかなり違うようだ。

「後ろのシートに座ってみた? こんなに広くて豪華なんだよ。これならどこまででも乗っていられるし、降りたくなくなっちゃうと思わない?」

辻谷エミリ×トヨタ・アルファード
快適だね!

確かに、ミニバンって侮れない魅力を持っているクルマなのかも。一度この快適な世界を知ると普通のクルマには戻れないような気がすることだけが、ちょっと怖い。(つづく)

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:辻谷 エミリ/ヘア&メイク:倉橋 奏音/写真:ダン・アオキ

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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