ソニー「VISION-S」量産化する!? 開発テストは続行中!

■マグナ社から提供される新しいエレクトリックプラットフォームがベース

ソニーが開発を続けるエレクトリックセダン「VISION-S」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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ソニー VISION-S テスト車両

キャッチした開発車両は、ナンバーをつけてないことから、敷地内でのテストとみられます。

初期コンセプトと比較して、メインライトの下に分離された小さなLEDセクションを追加、フロントフェンダーのエアベントは縦に長くなっているほか、後部充電ドアパネルは正方形から角が丸い新しい台形の形状になるなど、1月のCESで公開された最新デザインを継承している様子が伺えます。

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ソニー VISION-S テスト車両

VISION-Sは、マグナ社から提供される新しいエレクトリックプラットフォームをベースにしており、ソニーの「SafetyCocoon」テクノロジーを使用、車両の周囲360度を監視できる40のセンサーを搭載するハイテクモデルです。

テクノロジーでは、5G走行試験、無線によるアップデート、独自の音声アシスタント、ジェスチャーコントロール、乗員監視カメラなどが披露されています。

同社の目標は、レベル4の支援をサポートするシステムの開発で、車両が完全に自律運転を実現しますが、ドライバーが制御するためのハンドルは装備されます。

内部のカメラはドライバーを監視、その表情をつねに見守り、疲労や集中力を失っていないか知ることができるほか、ソフトウェアは唇の動き、ジェスチャーを解釈するといいます。

サウンドシステムは、同社の「360 Reality Audio」テクノロジーを使用、座席に埋め込まれたスピーカーは各乗員に合わせて音を調整し、5G接続ではPlayStationネットワークに接続するため、理論的にはVISION-Sを運転しているとき乗客がグランツーリスモをプレイすることが可能です。

またスマホとの連携を強化、Bluetooth接続により、スマホを持ってクルマに接近するだけでドアのロックが解除されます。

同社は2021年1月の時点で量産化はないとアナウンスしていますが、この開発テストは何を意味するのか…市販化の期待が高まるばかりです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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