■社内コードネーム「376」、ファストバック コンセプトで見られた傾斜したリアウィンドウ装備か
フィアットの新型モデル開発車両をキャッチしました。
捉えた最新のプロトタイプは、ボディをリフトアップ、分厚いプラスチックのクラッディングをまとっており、黒いメッシュグリルや、傾斜したDピラー、スィープバックしたフロントウィンドウなど、ボディのほんの一部しか見えません。
社内コードネーム「376」と呼ばれるこのプロトタイプの正体ですが、1つは、フィアットが2018年のサンパウロモーターショーで初公開した「フィアット ファストバック」コンセプトの市販型プロトタイプである可能性が高いです。
Dピラー後部、ハッチバックの装着されている三角形のボックスの下には、ファストバック コンセプトで見られた傾斜したリアウィンドウが隠されているかもしれません。最新情報では、「トロ クーペ」という車名が与えられ、アメリカ、ブラジル、南アメリカ市場で発売される可能性があるといいます。
もう一つは、同ブランド伝統モデルである「ティーポ」の派生クロスオーバーの可能性がありそうです。
ティーポの登場は古く、1988年に発売。その後1994年に「ブラーボ/ブラーバ」にバトンタッチする形で翌1995年に生産終了となるも、2015年に復活。2020年には改良型を発売したばかりですが、さらなるテコ入れがなされることになります。
トロクーペの場合、パワートレインは1.0リットル直列3気筒がエントリーレベルの製品となり、上位には最高出力185psを発揮する新開発の1.3リットルターボチャージャーエンジンがラインアップされるといいます。
いずれにしても、この分厚いカモフラージュを脱ぐのにもう少し時間がかかりそうです。