使い方に応じてカスタマイズできるトイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」【ジャパンキャンピングカーショー2021】

■自分で組み立てられるベースユニット(BOX)を採用

以前からキャンピングカーを自分好みに自作したり、手直ししたりする方は多くいました。とはいっても技術や手間、時間などが必要なのも事実で、もう少し簡単に家具や装備の配置などを変えられたら……といったニーズに応えるモデルもセミオーダーも含めて増えています。

トイファクトリー ハコハコ
トイファクトリーの「MOBILITY UNIT HACO×HACO」

トイファクトリーが2021年4月に発表した「MOBILITY UNIT HACO×HACO」は、工具なしでユニットを簡単脱着できる「イージーイン&イージーアウト」という設計が採用されたユニークなバンコンです。この「HACO×HACO」なら1台でファミリーユースからリモートワーク仕様、トランスポーター仕様、移動販売スタイルなど、何役もこなすことができます。

荷室側面にベースボードを装着し(販売店への持ち込み作業)、ベースユニットとなるBOXを組み立てたら、好みや使い方に応じて車体にこのユニットを取り付けていきます。

トイファクトリー ハコハコ
家具を組み立てる感覚で好みに応じて取付できる

トップボードなどの大きなパーツは助けが要るそうですが、1人でも組み立てられるのが特徴。ユニットを組み立てたら最後にマットを装着して完成となります。ユニットのBOXは、家の家具を自分で組み立てていく感覚で設置できます。

さらに、開発中のシンクユニットや市販ポータブル電源を積めば、車中泊仕様としても便利に使えそう。HACO×HACOの基本であるベースユニット(ボックス)は、室内高の制約から2段までが現実的で、1段だけにして広い車内を活用したり、2段にして収納力を増やしたりすることができます。さらに、片側だけにボックスを配置すれば、隣に自転車などの大きな荷物も積載できます。

トイファクトリー ハコハコ
工具なしでユニットを簡単脱着できる「イージーイン&イージーアウト」という設計を採用

用意されるベースユニットは、上段用ユニットが通常の奥行と浅い奥行(右側のみ)の2タイプ。下段用ユニットは、通常の幅と幅広(ホイールハウス用)の2タイプ。トップボードをユニット上部に装着することにより、縦方向の荷重強度を高めユニット同士の固定力が増すそう。

また、ベッドのベースやテーブルとしても使えます。マットサポートは、左右別売りとなっています。ベースユニットを選択した後は、ユニット内に設置するパーツを選びます。用意されるのは、プッシュロック付きの扉で、右開き、左開きどちらにも設置できます。もちろん引出しも設定されていて、プッシュロック付きの引出しになります。

トイファクトリー ハコハコ
リモートワーク仕様にもできる

ほかにも、収納物がこぼれ落ちないようにする返し板(サポート)や棚板(ユニット内部の小分け収納に便利)、前後1セットのサイドボード(ユニットの前後に取付ける飾り板)も用意されています。

対応車種はハイエース。ベースユニットは、現時点で29万4800円のパッケージA(スーパーGL用)、28万4900円のパッケージB(スーパーGL用)、55万6500円のパッケージC(スーパーGL用)、29万4800円のパッケージA(DX用)が設定されています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる