■アクティブなシニア層がターゲット
コロナ禍で自転車のニーズは堅調で、通勤や通学を自転車に切り替えたというケースも多いようです。とくに電動アシスト付自転車は、子ども乗せ用を中心に幅広い層に拡大しています。
2021年5月17日、ヤマハ発動機は「PAS SION-U」をフルモデルチェンジし、6月18日に発売すると発表しました。
フルモデルチェンジを受けた2021年モデルの「PAS SION-U」は、「プラチナエイジ」と呼ぶアクティブなシニア層がターゲット。見やすくて操作しやすい「液晶かんたんスイッチ」など、従来から好評の機能を維持しながら、よりオシャレで扱いやすいモデルに進化を遂げています。
トピックスは、従来モデルに対して軽量化を進めるなど、軽量、コンパクトな車体をはじめ、一体感のある美しいチェーンカバーやフレーム同色リヤキャリヤの採用などによるオシャレなデザイン&カラーリングが採用されています。
電動アシスト付自転車は、駐輪する際や押して動かす際に力が必要になります。今回のモデルチェンジで、従来モデルに対し20型で0.8kg、24型モデルで1.4kgの軽量化を実現。
オシャレなデザインも特徴で、コンセプトは「Borderless」。買い物など出かける際でのシーンを選ばず、オシャレに軽快な走りをイメージさせる意匠となっています。
具体的には、車体の一体感を印象づける美しいチェーンカバー・フレーム同色リヤキャリヤの採用をはじめ、樹脂ならではの表現が採用された左右アシンメトリーで個性的なオリジナルバスケットなど、細部のパーツにまでこだわったデザインも特徴。
また、「弱」と「強」モードが用意され、「強」モード時のアシスト力をアップするなど走破性の向上も図られています。アシスト力の向上により上り坂も楽にクリアできるそう。さらに、安定感に優れた太目タイヤの採用などにより乗り心地の向上も盛り込まれています。
用意されるカラーは、20型が「グロススモークイエロー」「スノーホワイト」「レッド」「エスニックブルー」の4色。24型は「グロススモークイエロー」「スノーホワイト」「エスニックブルー」の3色。
一充電あたりの走行距離は、20型の強モードが46km、弱モードが71km。24型の強モードが49km、弱モードが76kmとなっています。
そのほか、前回使用時のアシストモードを「PAS」が記憶する「走行モードメモリー機能」や周囲の明るさに応じて自動で点灯消灯する「オートライト」、跨ぎやすい「低床U型フレーム」、テコの原理で軽い力で駐輪できる「軽量かるっこスタンド」なども装備され、扱いやすい電動アシスト付自転車になっています。
「PAS SION-U」価格は、20型・24型ともに13万900円。なお、20型の適応身長の目安は133cm、24型は135cmです。
(塚田 勝弘)