マイナーチェンジを受けたパサートは「VW」最新のエンブレム、常時オンラインの新世代インフォテインメントシステムを標準装備

■LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」の採用により視認性、非視認性を向上

2021年4月にマイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲン・パサートは、パワートレーンの改良や先進安全装備のアップデートのほか、内外装のリフレッシュも受けています。

フォルクスワーゲン パサート
マイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲン・パサート

エクステリアは、前後バンパーやラジエターグリルのデザインが刷新されたのをはじめ、「Passat」のロゴがアルテオンのような書体になり、リヤの中央に配置。

また、エンブレムが二次元デザインに変更されています。これは、ウェブサイトなどデジタル時代に対応するもので、プジョーも新デザインのロゴを発表しているように、新しい流れといえそうです。

フォルクスワーゲン・パサート
車名のロゴ、「VW」のエンブレムも刷新された
フォルクスワーゲン・パサート
フォルクスワーゲン初のLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」

そのほか、フォルクスワーゲン初となるLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」の採用もトピックス。フロントカメラで前方を検知し、32個のLEDを個別にオン/オフすることで、先行車や対向車を幻惑しないように最適な配光が可能になります。

舵角に応じて配光を制御するダイナミックコーナリングライトの標準化、ダイナミックターンインジケーター(シーケンシャルウインカー)も採用されています。

フォルクスワーゲン・パサート
マイナーチェンジを受けたパサートのインパネ

一方のインテリアは、ドアトリムの生地が変更されたのをはじめ、ダッシュパネル中央にあったアナログ時計がなくなり、代わりにバックライト付の「Passat」のロゴが配置されています。

さらに、タッチコントロール式のエアコン用パネルを用意することで、よりスムーズで直感的な操作が可能になり、すっきりした見た目と質感向上が図られています。また、今流行りのアンビエントライトのカラーが、インフォテインメントシステムとデジタルメータークラスターにも同色になるなど、定評ある質感の高さに加えて、華やかさも増しています。

フォルクスワーゲン・パサート
アナログ時計に代わって「Passat」のロゴが配置される

インテリア最大のトピックスは、常時コネクティッドの新世代インフォテインメントシステムの採用。全タイプのインフォテインメントシステムにeSIM内蔵の通信モジュールが搭載され、常時オンライン接続のヘッドユニットに進化。タイプは2種類あり、8インチのディスプレイオーディオ「Ready 2 Discover」、9.2インチのナビゲーションシステム「Discover Pro」がグレードにより設定されます。

フォルクスワーゲン・パサート
タッチコントロール式のエアコン用パネルを新たに採用した

同時にサービスが提供されている「We Connect」では、従来の渋滞情報(新たにオンラインで地図更新も可能に)などのほか、今回新たにスマホ・アプリでドアの解錠、施錠ができる機能やロードアシスタンスのコールセンターに位置情報などを自動通知する機能、定期点検や警告灯情報を販売店に自動通知し、販売店に入庫のアレンジが可能なサービスなどを享受できます。

フォルクスワーゲン・パサート
マイナーチェンジで前後バンパーなどを刷新

走りから内外装のリフレッシュ、先進安全装備のアップデートが図られたパサートは、同ブランド最上級シリーズにふさわしい商品力を獲得。

試乗車のパサート・セダン「Passat TDI Elegance Advance」の価格は534万9000円です。

(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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