メルセデス・ベンツ Eクラス、EVモデルのプロトタイプがニュルで初の高速テスト

■Sクラスレベルの内部空間を提供、最高出力402psの全輪駆動バージョンも用意か

メルセデス・ベンツは4月、フラッグシップEVセダン「EQS」をワールドプレミアしましたが、その弟分となる「EQE」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

メルセデス・ベンツ EQE_008
メルセデス・ベンツ EQE 市販型プロトタイプ

カモフラージュは徐々に軽くなってはいるものの、いまだディテールは隠されています。

EQSでは、Bピラー以降を傾斜させ、セダンより流麗なリフトバックスタイルを採用することにより、空気抵抗係数CD値が0.20という高い数値を実現しました(平均0.3〜0.5、プリウスは0.25)。

一方、EQEはよりセダンに近いスタイルとみられており、3番目のブレーキライトを備える往来のトランクリッドを装備していますが、おおまかなボディシルエットはEQSに寄っているといえます。

メルセデス・ベンツ EQE_011
メルセデス・ベンツ EQE 市販型プロトタイプ

聖地ニュルで捉えた最新プロトタイプは、LEDライトバーやヘッドライトのアウトラインらしきものが確認できるほか、ボンネットフードも露出しています。またリヤエンドでは、市販型LEDテールライトも装着されていることがわかります。

比較的短いオーバーハングは、EQEがEV専用のプラットフォーム上に構築されており、厚いサイドスカートがバッテリーパックを隠している可能性があることを示しています。また効率的なパッケージングにより、Sクラスレベルの内部空間を提供してくれるコスパの良さが売りです。

ラインアップの詳細は不明ですが、最高出力402ps・最大トルク765Nmを発揮する全輪駆動バージョンの設定も噂されています。

市販型のワールドプレミアの場は2021年9月にフランクフルトから場所が変更されて開催される、第1回「ミュンヘンモーターショー」と思われ、価格は70,000ユーロ(約920万円)と予想、市場ではテスラ「モデルS」、ポルシェ「タイカン」らと争うことになるでしょう。

APOLLO

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる