フォルクスワーゲン・ティグアンのロングバージョン「オールスペース」が欧州でマイナーチェンジ

■内外装のリフレッシュや常時オンラインのコネクティビティを搭載

フォルクスワーゲン・ティグアンは、欧州で2020年秋にアップデートされています。フォルクスワーゲンAGは、ティグアンのロングバージョンである「Tiguan Allspace(ティグアン・オールスペース)」のマイナーチェンジを本国で発表し、5月12日に初公開すると明らかにしました。

フォルクスワーゲン ティグアン・オールスペース
写真が1点公開されたフォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペースのマイナーチェンジモデル

ティグアン・オールスペースは日本未導入の3列7人乗りのSUVです。なお、数週間後には欧州で先行販売が開始されるそう。

ティグアンは、2007年の発売以来、欧州市場で人気を集め、2017年にはティグアンを22センチ(約56cm)延長したティグアン・オールスペースの登場により人気を加速させたそう。ロングホイールベース・バリアント(LWB)は、2017年の市場投入以来、2021年3月末までに全世界で約150万台が販売されています。

フォルクスワーゲン ティグアン・オールスペース
マイナーチェンジ前のティグアン・オールスペース

欧州における2020年秋のティグアンのマイナーチェンジは、ティグアン・オールスペースにも同様のメニューが盛り込まれ、よりシャープなエクステリア、デジタルコックピットやコネクティビティで先進的なインテリアを用意。

このロングバージョンには、斬新なエクステリアデザインに加えて、先進装備が用意されています。

ティグアン・オールスペース
ティグアン・オールスペースのラゲッジスペース(マイナーチェンジ前)

新しいコントロールシステムやアシストシステムにより利便性が向上されたほか、「MIB3」インフォテイメントシステムにより、常時オンラインとなる幅広いサービスや機能が用意されています。

ティグアン・オールスペースは、最大1,920Lの荷室容量を誇り、オプションの3列目シートを装着することで、7人まで乗車可能な十分なキャビンが確保され、ファミリーに最適なSUVになっています。

残念ながら日本には導入されていませんが、プジョー5008やメルセデス・ベンツGLBなどの7人乗りSUVとして一定の支持を集めそうです。

なお、中国向けのティグアンLは上海で生産され、北米・南米向けのLWB(ロングホイールベース)ティグアンと欧州向けのティグアン・オールスペースは、メキシコのプエブラで生産されています。

フォルクスワーゲンは、世界的にLWBバージョンをヒットさせていて、生産が開始されたティグアンの55%がロングホイールベースになっているそうです。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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