フィット、ホンダeに続きヴェゼルにもホンダコネクティッドを採用【ホンダ・ヴェゼル紹介/コネクティッド編】

■さらに進化したホンダコネクティッドは車内wifiなども搭載

ホンダは1997年から、インターナビの名称でテレマティクスサービスを展開しています。そうしたなか、2020年に発表された現行フィットから、新しいテレマティクスサービスとしてホンダコネクトが新たに採用され始めました。

その後ホンダコネクトは、電気自動車のホンダeに搭載、今回3車種目としてヴェゼルへの搭載が始まりました。

新型ヴェゼル
新型ヴェゼル
ヴェゼル コネクティッド デジタルキー
車側から提示されたPINを入力することでスマートキーがなくてもエンジンを始動できる

ホンダコネクトのヘッドユニットとも言えるのがディスプレーモニターです。新型ヴェゼルのうち、標準でホンダコネクト・ディスプレーが標準で装備(ETC2.0車載器とセット)されるのはe:HEVプレイのみで、ほかの3グレードはオプションとなっています。

この3グレードはディスプレーモニター以外にも、ホンダコネクト対応のギャザスナビ(ディーラーオプション)の装着も可能です。

ヴェゼル コネクティッド ナビ画面
ホンダコネクトディスプレイのナビ画面

ホンダコネクトは基本パックと追加オプションサービスから構成されています。

基本パックに含まれるのは「緊急サポートセンター」「リモート操作」「自動地図更新サービス」で、料金は月額550円(初回申し込みから12ヵ月間無料、中古車も対象)となります。それぞれの機能は下記のようになります。

●緊急サポートセンター

万が一の際にルーフに設置されているスイッチを押すと、緊急サポートセンターのオペレーターと通信できるサービスで、エアバッグ展開時には自動的に通報されます。オペレーターにも車両情報が送られるため迅速な対応が可能となっているほか、あおり運転を受けた際の対処にも役立ちます。

●リモート操作

スマートフォンを使ってエアコンを作動させたり、広い駐車場で地図上に自車位置を表示させる、ハザードランプを点滅させるなどして自車を探しやすくする、ドアロックのし忘れなどを通知しロックするなど、オーナーのうっかりミスをサポートします。

●自動地図更新サービス

ホンダ車初の機能として搭載されたサービスで、地図を自動的に更新します。ナビで目的地を設定した場合は、出発地と目的地の地図を更新します。

ヴェゼル コネクティッド ホーム画面
使いやすいデザインのホーム画面
ヴェゼル コネクティッド Bluetoothオーディオ
Bluetoothオーディオでスマホの音楽を再生
ヴェゼル コネクティッド 解錠
ドアロックもスマホで解除可能


オプションとして用意されるのは「ALSOK駆けつけサービス」「アプリセンター」「デジタルキー」で、料金は月額330円(初回申し込みから12ヵ月間無料、中古車も対象)です。また車内wi-fiも用意されていて、こちらは1GBあたり330円の料金(サービス無料期間中1GB分無料)となっています。それぞれの機能は下記のようになります。

●ALSOK駆けつけサービス

盗難やイタズラに対応するサービスで、クルマの異常を検知するとスマートフォンに通知が行われます。クルマから離れた場所にいる際は、ALSOKのガードマンをクルマに急行させることができるようになっています。

●アプリセンター

車内で使いやすいアプリのダウンロードが可能なほか、スマートフォンの通信容量を使うことなく音楽アプリや目的地検索アプリが使い放題となります。今回、ヴェゼル搭載にあたり、新しいアプリも開発され、発売時で9種のアプリが用意されています。

●デジタルキー

スマートキーを携帯することなく、スマートフォンにインストールした「デジタルキー」を操作することで、ドアロックの解錠やエンジンの始動を行えます。

●車内wi-fi

車内でwi-fiが使えるようにする機能で、車内でスマートフォンやタブレットなどを、モバイル通信を使わずにインターネット接続することができます。モバイル通信を必要としないので、wi-fi専用のタブレットも使用可能となります。車内wi-fiはホンダコネクト・ディスプレイー搭載車のみ使用可能となっています。

ヴェゼル コネクティッド アプリ画面
現在、用意されているアプリは9つ。ナビで目的地を入力すると、経路上にある観光スポットなどを案内する「よりみちスポット検索」なども用意される
ヴェゼル コネクティッド 車内wi-fi
車内wi-fiの画面。端末接続台数なども表示される
ヴェゼル コネクティッド 料金表
わかりやすい料金体系

(文・写真:諸星 陽一

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この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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