■スバルと共同開発された「e-TNGA」プラットフォームを採用する最初のモデル
トヨタは4月19日、上海モーターショーにて新型フルEVクロスオーバーSUV「bZ4X」をワールドプレミアしました。
急成長するクロスオーバーEVセグメント市場に投入されるbZ4Xは、スバルと共同開発された「e-TNGA」プラットフォームを採用する最初のモデルとなり、「さまざまな車種と用途に適合する幅広いバッテリーと電気モーターの容量」を備え、前輪駆動、後輪駆動、および全輪駆動にアジャストしていくことになります。
エクステリアを見ていくと、フロントエンド下部に薄型六角形のエアインテーク、コーナーに直角のインテークを装備しているほかはに開口部はないようです。
幅の狭いヘッドライトには、それぞれ4つのLEDエレメントと上向きに灯るLEDデイタイムランニングライトストリップを備えていることがわかります。
サイドビューでは、複雑に彫刻されたキャラクターライン、左フェンダーに充電ポート、ショルダーラインに沿って走り、キックアップされるセクションを確認できます。また、急勾配のCピラーやリアウィンドウにより、シャープでスポーティなクーペスタイルに仕上げられています。
リアエンドでは、流行りの全幅LEDストリップライトを採用、未来的テールライトが完成しています。
キャビン内では、全く新しいステアリングホイールを装着、その奥には画面の眩しさを防ぐデザインのフルデジタルインストルメントクラスタ、センターコンソール上部にはワイドなインフォテイメントディスプレイが確認できるほか、その下には、HVACシステムを操作するボタンがあります。
センターコンソールには、ドライブモード用のコントローラー、アシスタントシステムを切り替えるボタン、そして青い光を放つ未来的インフォテイメントタッチディスプレイパッドを装備しています。
「bz」の名称は「beyondzero」の略で、トヨタが次世代EVファミリーに採用する名称でもあります。同社ではすでに「bZ1X」から「bZ5X」、さらに全輪駆動でないと見られる「X」の文字を省いた名称が商標登録されていることが判明しています。
また、トヨタは、2025年までにbzファミリーを7車種拡大、それらは合計15台予定しているフルEVモデルの一部となります。さらに、ハイブリッド、PHEVなども含めると合計70台もの新型モデル(ピックアップトラックを含む)を計画しているようです。
bZ4Xの発売は順調に行けば2021年内に実現しそうです。
(APOLLO)