■中国専用SUV(EV)として生まれ変わるエアトレック
2021年4月19日、三菱自動車の中国での生産、販売合弁会社である広汽三菱汽車が「上海モーターショー2021」においてEVの新型SUV「エアトレック」のデザインを公開しました。
広汽三菱汽車は「ASX(日本名:RVR)」「アウトランダー」「エクリプス クロス」を生産しています。
エアトレックは、2001年にクロスオーバーSUVとして発売され、日本向けは2008年に生産を終了し、アウトランダーに引き継がれています。初代といえる元祖エアトレックは、「自由に冒険的な旅をする」という「Air」+「Treck」から命名されていました。
今回、発表された新型SUVであり、EVでもあるエアトレックは、「Electric(電気自動車の電気)」「Expanding(カーライフの拡張)」「Expressive(三菱自動車らしさの表現)」という3つのキーワードからなる「“e”-cruising SUV」という、新しいコンセプトを元にデザインされています。
新型エアトレックは、EVらしい先進的で洗練させたイメージとするとともに、フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」に代表される一貫した三菱デザインアイデンティティを取り入れ、同社らしい力強い走りを表現するスタイリングになっています。
同社の執行役グローバルマーケティング&セールス担当のジョン・シグノリエロ氏は、「新型エアトレックは、自由に冒険をするという意味を込めたSUVです。同SUVは中国専用の電動車で、広汽三菱が現在販売する三菱ブランドの4車種目として、年内に発売を予定しています。中国における電動車ラインナップを拡大し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて貢献していきます」とコメント。
中国専用のEVということで、少なくとも現時点で日本への導入はなさそうです。
(塚田 勝弘)