これが最終型か? 日産GT-R NISMO 2022年モデル先行公開

●R34型スカイラインGT-Rをオマージュした「GT-R NISMO Special edition」を設定

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左から森田主管、川口CVE、田村CPSとGT-R NISMO 2022モデルのフォトセッション。

2021年4月14日、日産自動車はプレミアム・スーパースポーツカー、日産GT-R NISMO 2022年モデルを先行公開しました。正式発表は8月、発売は10月末の予定です。

公開されたGT-R NISMO 2022年モデルは、NISMO専用の新色ボディカラー「NISMO ステルスグレー」を纏っています。このグレーはサーキット路面色のグレーより青く、青空よりグレーというソリッドカラーです。ボディに青空や路面が映り込んだ時に、コントラストが際立つのが特長だといいます。

さらに、GT-R NISMO 2022年モデルは標準モデルに加えて、特別仕様車「GT-R NISMO Special edition」が設定されます。今回発表会に展示されていたのは、そのスペシャルエディションでした。

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GT-R NISMO 2022モデルのサイドスタイル。
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GT-R NISMO 2022モデルのリアスタイル。

スペシャルエディションの特長は、NISMO専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付)をはじめ、レッドリム加飾を施した専用レイズ製アルミ鍛造ホイールを装着。

極めつけはピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどには高精度重量バランスエンジン部品を採用。標準エンジンに比べ、よりスムーズかつ高い静粛性を実現しています。


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GT-R NISMO 2022モデルのインパネ。
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GT-R NISMO 2022モデルシート。
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GT-R NISMO 2022モデルのエンジン。バランス取りが行われ、よりスムーズに回る。
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スペシャルエディションは匠のネームプレートが赤文字となる。
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スペシャルエディションはR34GT-R VスペックII N1からインスパイアを受けた無塗装のカーボンボンネットを採用。

このスペシャルエディションに搭載されるエンジンには、手組の証としてエンジンに貼られる「匠」のネームプレートも専用の赤文字となっています。

塗装をしないカーボン製ボンネットは、スーパー耐久レース参戦車両のR34型スカイラインGT-R VスペックII N1からインスパイアされたもの。高精度のバランス取りは現在、中古市場で人気と価格が暴騰しているR34型スカイラインGT-R Nurにもあったもの。

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スペシャルエディションは専用の20インチアルミ鍛造ホイールを装着。
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2007年に登場してからGT-Rは様々な深化を行ってきたと話すCPSの田村氏。

これらのかつて大きな話題となったクルマたちも、R35GT-RのCPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト)田村宏志さんが手がけたクルマだったわけです。

噂によると現行型R35GT-Rは2022年で生産が一旦終了するとも言われています。

かつてのクルマを彷彿とさせる仕様を採用し、今回公開されたGT-R NISMO 2022年モデルは最終型となってしまうのでしょうか。とても気になるところです。

(文/写真:萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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