■転がり抵抗性能において高い性能を発揮
ドイツ本国で発表された「BMW iX3」は、サブブランドの「i3」などをのぞき「BMW」ブランド初のEVで、SAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)初のEVでもあります。
2021年4月5日、BMW「iX3」の新車装着(OE)用タイヤとして、横浜ゴムは「ADVAN Sport V107」の納入を開始したと明らかにしました。
装着サイズは、245/50R19 105W、245/45R20 103W、275/40R20 106Wになります。「ADVAN Sport V107」は、横浜ゴムが誇る最高峰ブランド「ADVANシリーズ」のハイパフォーマンスタイヤ。
今回のOEタイヤは、BMW社と共同開発されたタイヤ。EVに必要不可欠な転がり抵抗性能において高い性能が求められ、発熱を従来よりも小さくするために、専用コンパウンドが開発されています。
その結果、欧州ラベリング制度における最高レベルの「A」を獲得。また、国連四輪車走行騒音規制 (UN-ECE R51-03) の対応として、接地圧が均一になるようにタイヤプロファイル形状、パターン面でも配列を専用設計にすることで、加速通過音の低減を実現したそうです。
もちろん、走りだけでなく環境面にも配慮されていて、BMWブランドのSAV初のEVとなる「iX3」に最適なタイヤになったとしています。なお、タイヤサイドには、同社の承認を示す★印(スターマーク)が刻印されています。
横浜ゴムは2021年度から2023年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」を掲げていて、タイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、「ADVAN」および「GEOLANDAR」の新車装着拡大に取り組んでいます。EVの「BMW iX3」に納品された「ADVAN Sport V107」も同計画に貢献するタイヤになっています。
(塚田 勝弘)