■シンプルでスッキリ
「愛嬌があってカワイイ顔だよね。こういうの好き!」
HONDA eのデザインは彼女にも大好評で受け入れられた。HONDA eはホンダ初の量産型電気自動車で、ボディもプラットフォームも専用設計。だけどそんなことはボクにとってどうでもよくて、愛車に選んだ理由はデザインに尽きる。
初代シビックへのオマージュともいわれるデザインは、モダンだけどレトロで、普通の市販車とはかなり違う。まるでモーターショーのコンセプトモデルが街に舞い降りた。そんな雰囲気だ。
「シンプルでスッキリしているのがいいんじゃないかな」
●見た目で選ぶ
そんな彼女の表現は実に的を射ている。HONDA eのデザインの特徴は、余計な装飾がなく徹底的にクリーンだ。
たとえば顔つきは、グリルのかわりに黒いガーニッシュがあり、ランプ類は丸いユニットが左右に1つずつ備わるだけ。そのユニットにヘッドライトからウインカーまですべての機能を収めているのも、シンプルに見せるためのこだわりだ。
リヤスタイルも同様に黒いガーニッシュと丸いライトだけのシンプルなデザインだ。顔つきとお尻が同じデザインというのも面白い。
サイドも徹底したこだわりを盛り込んでいる。ドアミラーはなく(かわりにカメラとモニターがある)ドアノブはフロントドアもリヤドアも埋め込み型。窓ガラスのまわりは、今どきのクルマにしては珍しくフレームのないサッシュレスだが、これはガラスとピラーの段差を徹底的になくすためである。とことんこだわり貫いているのだ。
「私ね、部屋には何にも置きたくないの。だってごちゃごちゃするのは好きじゃないから。だから、HONDA eみたいなスッキリとしたクルマに惚れちゃうな」
やっぱりHONDA eは見た目に惚れて選ぶクルマだと思う。