■0-100km/h加速はわずか3.0秒!!
2021年3月30日にレクサスが発表した「LF-Z Electrified」は、レクサスの新しい価値を示唆するEVコンセプトカーです。
ボディサイズは全長4880×全幅1960×全高1600mm、ホイールベースは2950mm。なお、現行レクサスRXと比べてみると、RX450hは全長4890×全幅1895×全高1710mm、ホイールベースが2790mm。全長はほぼ同じで、同コンセプトカーの方が全幅がよりワイドで、全高は110mmも低くなっています。
「LF-Z Electrified」は、EV専用プラットフォームをベースに、新たな四輪駆動力制御技術である「DIRECT4」が搭載されているのがトピックス。「DIRECT4」は、モーターならではのレスポンスを活かし、四輪を自在にコントロールすることで、従来のクルマとは一線を画した高度で自由度の高い走りが引き出せるとしています。
この「DIRECT4」は、高トルクモーターの駆動力を自在に制御し、ドライバーの感性に合う車両姿勢のコントロールができるのが特徴。また、前後の駆動輪を独立して制御することで、FF、FR、AWDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式が選択できます。
アクセル、ブレーキ、ハンドル操作に応じて、駆動力配分をコントロールし、ドライバーの意図する力強い加速感、爽快なコーナリングを容易に可能にするそう。
さらに、ステアバイワイヤ化され、走行状況に応じた直感的なハンドリングと、「DIRECT4」の高応答、高精度な駆動力コントロールにより、ドライバーの操作とクルマの挙動がよりシンクロした走りを披露するとのことです。
90kWhのバッテリーは床下に搭載され、フレームの高剛性化や低重心化により、路面からの微細な振動や不快な音を抑制。レクサスの強みである静粛性と乗り心地も格段に進化し、より快適なキャビンを確保できるとしています。EVらしい鋭い発進加速も秘めていて、0-100km/h加速は3.0秒、最大速度は200km/h、最大出力は400kW、最大トルクは700Nmとアナウンスされています。
最先端の装備もズラリと並んでいます。
ユーザーインターフェイスでは、ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIがドライバーを常にサポートし、音声コミュニケーションにより、運転中の操作性向上に貢献。また、ドライバーとの対話を通じて、好みや気分に合わせたドライブルートやレストランの予約を提案するなど、ライフスタイルコンシェルジュとしてユーザーのカーライフをより豊かなものにするとしています。
ほかにも、デジタルキーが採用され、スマホによるドアロック開閉などの車両操作に加え、従来型のキーの受け渡しをすることなく家族や友人がクルマにアクセスできるのもトピックス。また、デジタルキーを介したサービス提供者によるクルマへのアクセスが可能になることで、クルマへの荷物宅配やカーシェアなどの車両連動サービスの提供を可能にするとしています。
さらに「E-Latch」システムの採用により、ドアの開閉がよりスムーズになるそう。乗車時は、キーを所持した乗員が近づくと、格納式ドアハンドルが自動的にスライドし、ハンドル内部のセンサーに触れるとドアの解錠、開扉をスムーズに行うことが可能。
降車時には、車内の開扉スイッチを押すことでドアを開くことが可能になります。加えて、車両に搭載されたセンサーが周辺状況を監視し、接近する車両や自転車を感知すると、乗員に警告を発して、降車時の事故低減にも寄与します。
そのほか、次世代のマークレビンソン製オーディオシステムは、ノイズキャンセリングを備えた次世代サウンドマネジメント機能が搭載され、ハイクオリティなサウンドはもちろん、乗員の会話などがよりスムーズにできるようになるそうです。
(塚田 勝弘)
レクサスがコンセプトEV「LF-Z」を公開! クーペルックに大型シャークフィンを装備https://clicccar.com/2021/03/25/1069228/