思わず真似したくなる、いぶし銀のカスタム技のハイラックス & RSの可能性を探るGRヤリス【東京オートサロン2021】

■細部をブラックアウトした「GTG HILUX Active Style」

群馬トヨタグループ(GTG)として群馬県内のトヨタ販売チャンネルが一丸となって地元を盛り上げていくという機運が、魅力的なカスタマイズバージョンとして表現されています。その代表といえる、オートサロンTVへ出展されていた2台を紹介しましょう。

マッドロックの潮流を押さえたレイズ・デイトナNTD-6
マッドロックの潮流を押さえたレイズ・デイトナNTD-6

群馬トヨタが提案している「GTG HILUX Active Style」は、パッと見ではレイズの新作ホイールDAYTONA NTD-6とタイヤ(YOKOHAMA GEOLANDER X-AT)以外は大きく変わったところがないように映るかもしれません。

グリル縁をボディ同色にペイント
グリル縁をボディ同色にペイント

しかし細部には、ツウ好みのモディファイがしっかりと施されています。全体的にメッキによる加飾をブラックアウトし、モノトーン化による道具感を強調しているのです。

主なポイントとしてフロントグリル外周をボディ同色にペイント。アウタードアハンドル、リヤゲートハンドルを純正流用によりブラック化しています。

樹脂製ノーマルからTRDサイドステップへ換装
樹脂製ノーマルからTRDサイドステップへ換装

サイドステップは華奢な樹脂製からTRD製へコンバート、リヤのコーナーガードやガードバーをボディ同色とし統一感を生んでいます。

コーナーガードを同色にするとボリューム感が増す
コーナーガードを同色にするとボリューム感が増す

いずれも、ハイラックスを知り尽くしていないと思いつかない心憎いワザです。同社は東京オートサロン2020では、メーカー主導ではなく独自でGP SPORTS仕様のハイラックスを出展・販売へ結びつけた実績があります。また、30年近くRV parkの運営を続けてきたノウハウがあります。

つまり、いまお客さんが何を望んでいるかを確実にキャッチできる土壌があるのです。

■1.5CVTの可能性を広げる「GR YARIS RS GTG Version」

そしてもう1台はGRヤリスです。「RSでどこまで挑戦できるか」の実証実験といえるこのデモカーは、同郷キャロッセのクスコ・スポーツSをセットした快足仕様。

同社OBも在籍するNext Innovationブランドのコンポジットカーボン製本格ボディパーツもセットし、ノーマルRSのもの足りなさを上手に補う玄人向けのグッドルックに仕上がっています。

現在はやや後傾のポジションにセット中のRCS
現在はやや後傾のポジションにセット中のRCS

気の遠くなるバックオーダーを抱えるレカロRCSともマッチングは上々のようで、ポジションを微調整しながらユーザーへ確実にフィッティングしてあげられるノウハウを蓄積中です。

手の内感あるロードゴーイング仕様
手の内感あるロードゴーイング仕様

ガナドールマフラーは確実に体感できるパワーアップを約束してくれるそうです。タイヤはTOYO TIRESのPROXES TR1をチョイス。静粛性とグリップのバランスがよくRSのキャラクターにマッチしているとのこと。

このように、オーナーが参考にしたいポイントにあふれているデモカーなのでした。

畑澤 清志

【車輌データ】

出展者名:群馬トヨタ自動車株式会社(GTG GUNMA TOYOTA GROUP)

出展車両名:GTG HILUX  Active Style

ベース車両:トヨタ・ハイラックス/装着パーツなど: GANADORマフラー、REALステアリング、トヨタ純正ナビ、JAOS BATTLEZ VFCAサスキット/ホイール:RAYS DAYTONA NTD-6/ホイールサイズ:17×8J +20/タイヤ:YOKOHAMA  GEOLANDAR X-AT/タイヤサイズ:265/70R1

出展車両名:GR YARIS RS GTG Version

ベース車両:GRヤリスRS/装着パーツなど:GANADORマフラー、NEXT INNOVATIONコンポジットCBエアロ、RECARO RCS、CUSCOスポーツS/ホイール:RAYS ITARU020/ホイールサイズ:18×9.5J +45/タイヤ:TOYO TIRES PROXES TR1/タイヤサイズ:255/35R18