■アーキテクチャには新世代「MEA」採用。内燃機関Eクラスより居住空間が向上
メルセデス・ベンツは現在、電動化に特化したブランド「EQ」(Electric Intelligence)シリーズの開発を進めていますが、ミッドサイズセダンEQE」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
その名前からわかる通り、EQEは内燃機関モデル「Eクラス」のエレクトリックバージョンとなるモデルです。
厳冬の北欧で捉えたプロトタイプは、かなり厳重なカモフラージュをまとっていますが、EQSよりわずかにコンパクトなサイズ感がわかります。大きな違いは5ドアリフトバックスタイルのEQSに対し、EQEは通常の4ドアセダンが採用されている点です。
さらに、EQSのサードブレーキランプはリヤウィンドウにありますが、EQEではトランクに装備されているほか、サイドミラーの位置がEQSより前部に設置、またフロントヘッドライトはわずかに低い場所に設置されていることがわかります。
市販型アーキテクチャには、新世代「MEA」プラットフォームをEQSと共有します。MEAは、将来のEQモデルにパッケージングの柔軟性のためのフラットフロア構造を提供し、クラスをリードする内部スペースを可能にするよう設計されています。
したがってEQEのホイールベースが内燃機関Eクラスよりわずかに短くても、居住空間はより充実したものとなることが予想されています。
EVパワーユニットは各車軸に1基ずつ、2つのモーターを配置し、最高出力は350ps以上を発揮、新開発されたバッテリーの搭載により航続距離600kmとも伝えられています。またアクティブエアサスペンション、リアアスクルステアリングの搭載も予想されています。
社内コード「V295」と呼ばれるEQE市販型のワールドプレミアは、2021年9月にフランクフルトから場所が変更され開催される、第1回「ミュンヘンモーターショー」が有力です。
ドイツのジンデルフィンゲンにある、メルセデスの新しいファクトリー56で生産され、その後は派生クロスオーバー「EQE SUV」の発売も濃厚となっています。
(APOLLO)