■アンダーリップを初装着、他の992世代モデルとは異なるフロントエンドに
ポルシェが開発を進めているとみられる謎の911プロトタイプが豪雪のスカンジナビアに初出現。最新のプロトタイプではわずかに変化がみられました。
この謎のプロトタイプは、2020年10月に初目撃された後、2021年2月に再びスクープされました。この段階では、地上高がさらにアップ、リアナンバープレートが上部へ再配置され、エキゾーストパイプを含むバンパーが異なっていました。
またホイールアーチに備えられていた発泡スチロールが外され、頑丈なホイールアーチが露出、より完成度が増している様子が伺えました。
そして今回捉えたプロトタイプでは、フロントバンパーがわずかに変化し、アンダーリップが装備されています。スキッドプレートではありませんが、他の992世代モデルとは異なっているようです。
また見えづらいですが、フロントバンパーの運転席側にはセンサーまたはカメラが追加されているのも新しい発見です。
注目は先日の「911 GTSタルガ」プロトタイプ同様にダッシュボードが完全に覆われており、992世代のフェイスリフトとされるダッシュボードと備えている可能性があるでしょう。
このプロトタイプの正体は不明ですが、そのルックスからは、1970~80年代に東アフリカのサファリラリーやパリダカールに参戦していた、伝説のラリー仕様「サファリ」を彷彿とさせます。
ポルシェが最後にサファリスタイルを手がけたのは2012年のコンセプトカー「911ビジョンサファリ」で、頑丈なホイールアーチとリフトアップされたボディ、ルーフにはライトバー、分厚いバンパーを装備し、インテリアは必要最低限に絞られ、ロールケージとバケットシートが備えられていました。
市販型の車名さえ未確認ですが、911ビジョンサファリの実質的市販モデルとして発売される可能性が強まっています。
開発が順調に進めば、2021年内に公開が予想されるでしょう。
(APOLLO)