■レヴァンテのテストミュールながら、わずかに長いノーズ、低いマウントのグリル装備
フェラーリが開発中のクロスオーバーSUV開発車両を初めて鮮明にカメラが捉えました。
厳冬のスカンジナビアで捉えた最新プロトタイプは、前回同様マセラティのクロスオーバーSUV、「レヴァンテ」を改造したテストミュールを被っています。
しかし、わずかに長いノーズ、低いマウントのグリル、傾斜したAピラーが見てとれるほか、リアエンドには寝かされたリアウィンドウ、バンパーにはフェラーリらしい突き出したクワッドエキゾーストパイプを装備しています。
社内コード「プロサングエ」と呼ばれるプロトタイプは、市販型ではSUV専用の完全に新しいアーキテクチャ、革新的サスペンションの採用や、可変の最低地上高などが発表されています。
スパイショットの一枚を拡大すると、かすかにダッシュボードが見えますが、レヴァンテとは何の共通点もないようです。少くともアナログ時計は上部に見当たりません。インフォテインメントディスプレイは見ることができず、低い位置に取り付けられているか、ポップアップ/アウト仕様が予想され、通気孔は丸いデザインのように見えます。
予想されるパワートレインは「GT4 ルッソ」から継承される3.9リットルV型8気筒ツインターボチャージャーユニットで、最高出力は650psへアップグレードが期待されるほか、ハイブリットなどの電化モデルも予想されています。しかし、もっとも興奮すべきはV型12気筒エンジンの設定です。
プロサングエ市販型のワールドプレミアは、早くとも2022年後半となりそうです。
(APOLLO)